パルス・ジェネレータとパルサー・ローターによってエンジン回転数を、さらに、キャブレターに設置したスロットル・センサーによってスロットルの開度を検知し、よりきめ細やかな点火時期の設定・制御と力強い火花の供給を可能にする三次元マップコントロール方式のPGMイグニションを採用。全域にわたって燃焼効率が向上し、各スロットル開度におけるベスト出力が得られるとともに、微妙なアクセルワークに的確に応答する俊敏なレスポンスと軽快な吹き上がりフィーリングを実現しました。
火炎伝播速度(着火から最大の燃焼圧力に達するまでの時間)は、混合気の吸入量によって異なり、量が多ければ速く、少なければ遅く、最大燃焼圧力に達します。このため、エンジン回転数毎に最大馬力が発生するよう設定した点火時期に、さらに、スロットル開度による補正制御をくわえることによって、最大圧力の発生時期を常にベストの位置に設定することが可能となり、特にパーシャル(中間開度)域での出力と、トランジェント(過渡状態)での出力特性を一段と向上させています。