CBR250RR
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スーパー・レスポンス・ハンドリング

(4) ラジアルタイヤ&軽量6本スポークホイール/サスペンション

ラジアルタイヤ&ホイール


   ホイールは、前・後共軽量のU字型6本スポーク・ホイールを採用すると同時に、優れたグリップ力と耐摩耗性を両立させたラジアルタイヤ(前:110/70R17 54H、後:140/60R17 63H)を新たに装備し、バネ下重量を軽減するとともに、慣性マス集中化と、ジャイロ効果の低減をあわせて追求し、軽快なコーナリング性能を一段と向上させています。

フロントフォーク


   フロントフォークには、オイル流量の安定化をはかるため、Rテーパーフリーバルブの形状を見直すとともに、常にオイル流路の中央にバルブが配する構造の軽量なRテーパーフリーバルブIII(RTFV III)を採用。併せて、新開発の「位置依存機構」を採用しました。
 この機構は、ストローク量によってリアルタイムに減衰力が変化するダンパー機構であり、通常の走行時には低い減衰力(ソフト)で快適な乗り心地を、コーナーリングやブレーキング時などで強いGがかかった時には高い減衰力(ハード)を発揮させるもので、快適性と操縦性という相反する要素をわずか100mmのショートストロークの中で高い次元で両立させています。
 さらに、クッションのショートストローク化によってマシン全体レイアウトのコンパクト化にも大きく寄与しています。

RテーパーフリーバルブIII
RテーパーフリーバルブIII

フロントフォーク位置依存機構
 フロントフォーク位置依存機構

リアルタイム ダンピングフォース アジャスト
リアルタイム ダンピングフォース アジャスト

ガルアームを新たに採用したプロリンク・リアサスペンション


   リアには、ラジアルタイヤ装備に対応すると同時に、エキゾーストパイプをより重心位置へ近づけてレイアウトできる軽量・高剛性のアルミ製ガルアームを新たに採用するとともに、クッション・ユニットをピボットシャフト上部に傾斜(スラント)させ、重心位置に近づけたスラントレイアウト・リアクッションを採用するなど、徹底したマス集中化設計としています。

 クッションユニットは、バルブに対する作動初期の衝撃を減少し、よりなめらかな減衰特性が得られるスパイラルタイプのオイル流路を持つダンパーピストンを内蔵したカルボン・インプルーブド・バルブシステムIII(CIVS III)を採用。
 同時にプロリンク・レシオをハイレシオにするとともに、プログレッシブ率を増大させることによって、吸収エネルギーを同等としながらダンパーのショートストローク化を実現。同時に、クッション・スプリングのバネレートが低く設定でき、バネ重量を軽量化しながら乗り心地の良さとハードな走行とを両立させています。


リアクッション
リアクッション

プロリンクレシオ
プロリンクレシオ




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