CB1300SF - 1998.02

CB1300
CB1300 SUPER FOUR
 

制動系(操り、征服する感動)



フロントブレーキ
 ビッグネイキッドに相応しいストッピングパワー、すなわち「高減速時、高速度域でも安定感のある制動力が得られるブレーキ」をコンセプトに開発を行いました。
 具体的には、φ310mmの大径フローティングディスクをダブルで採用するとともに、ホンダの二輪車では初の対向6ポットキャリパーとCBR1100XXと同材質の焼結パッドを組み合わせて採用しました。
 この対向6ポットキャリパーは、少ない入力でも高い制動力を発揮し、パッド面積のアップによる熱タフネス性の向上が得られ、これによって高減速度・高速度域においても安定感のある制動力を発生させることを可能としています。
 さらに、ピストン数を12個に増加させたことによって、ピストンシールのグリスには、耐熱性と潤滑性に優れたシリコン系のものを採用し、ピストンの動きのばらつきに配慮しています。
 一方、パッド面積も単純にアップさせるだけでなく、低液圧においても安定感のある制動効力を発揮させるため、3分割パッド形状を採用しました。
 その他システム全体として、トータルレシオアップおよびパッドの変更によって約10%の制動力の向上を実現するとともに、入力伝達効率を向上させるためブレーキレバー形式を、従来の直押しタイプからプッシュロッドタイプに変更することによって、制動力のアップとレスポンス性の向上を図りました。

フロントブレーキ   フロントブレーキ実走効力比較

フロントブレーキ実走効力比較



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