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アクスル荷重比較
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今回のダブルプロリンクサスペンションは、従来のサスペンションに対して、アクスルのストロークの増加にともない、サスペンションストロークをより増加させる構造としています。
具体的には、1G付近でアクスルが15mm移動し、サスペンションが7mmストロークした場合、全屈付近でアクスルの15mmの移動に対して、サスペンションを10mmストロークさせることが可能となります。
これは、スイングアームのリンクアームの取り付け部(C点)にかかる力が、アクスルのストロークの増加にともない方向変化するため、スイングアームピボット(O点)廻りのモーメントアーム長が増大し、大きなアクスル荷重を受けることが可能となります。これにより、通常の一段スプリングでの1G付近の良好な乗り心地と、大きな吸収エネルギー量の確保の両立が可能となりました。
また、増加した各リンクのピボット部のフリクションが低減するため、テンションロッド両端(A、B点)とサスペンションの下端(D点)にピロボールを採用するとともに、スイングアームのリンクプレート取り付け部にはラジアルボールベアリングを採用しています。
さらに従来より高い荷重に耐えなければならないサスペンションの上端(E点)のブッシュには、ばね定数を最適にチューニングしたウレタンラバーを採用し、乗り心地性能と耐久性の両立を図りました。 |
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