CB1000 - 1992.11

CB1000
CB1000
 
開発の狙い[PROJECT BIG-1]

 ホンダのフラッグシップの系譜を振り返ると、そこには常にCBの名を冠したビッグバイクがありました。
 1969年、ホンダは直列4気筒750ccエンジンを搭載した、CB750 FOURを発表、ナナハンの代名詞ともなったこのマシンは、その圧倒的なパワーと存在感により、たちまち世界のライダーのステイタスとなりました。その後もCBはライダーの夢であり続け、その血統はCB900F、6気筒CBX、CB1100Rへと受け継がれました。

CB750FOUR
CB750FOUR
 
CBX
CBX
   
 
CB900F
CB900F
 
CB1100R
CB1100R

 1989年、ホンダのCBに憧れ、ファンとして育ったエンジニアの手による、CBの次世代フラッグシップモデルを模索する第一歩が自然発生的にスタートしました。そのフィロソフィーは、バイク本来の普遍的な魅力を追求しながら、最新のテクノロジーをあますところなくそそぎ込み、次代にふさわしい設計思想で磨き上げることとしました。
 そして、CBで育った日本のホンダファンの心を捉えてやまない、日本のフラッグシップモデルの実現を目指しました。

 そして1991年、ホンダは「第29回東京モーターショー」に次世代ロードスポーツのひとつのありかたを世に問う[PROJECT BIG-1]のコンセプトを具現化したモデル、「CB1000 SUPER FOUR」を参考出品いたしました。

 そのコンセプトである“BIG-1”には“迫力ナンバー1”“存在感ナンバー1”“ライダーにとってのナンバー1”といった願いが込められました。

 この[PROJECT BIG-1]では日本市場を見据え、
   水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
   その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること。
   走る者の心を魅了する感動性能を有すること。

を基本コンセプトとし、さらに、
   ライダーのメンタリティを満足させる堂々とした存在感。
   限界性能と感動性能の高次元での両立。
の2つのテーマを加え、これらを基本思想として設定しました。

 このフィロソフィーは、今春発表した「CB400 SUPER FOUR」によって日本のモーターサイクルファンに広く受け入れられました。




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