That’s FACT BOOK
That’s 2002.2.7
Packege




数値ではなく「感じる広さ」を追求した、自分のための心地よい空間。
ドライバー本人が「自分のための空間」と感じられるよう、パッケージにおいてはドライバーを中心に据えた「広さ感」を最も重視しました。実寸上の広さはもちろん、それ以上に広く感じられること。そのために、頭まわりの広さを追求しました。ドライバーからキャビンのルーフ四隅を可能な限り遠ざけ、スタイリングやボディ剛性を検証しながら前後左右のウインドウをぎりぎりまで立たせることで頭まわりの広々としたゆとりを実現。ルーフ前端・後端までのドライバーからの距離は従来の軽を大きく超える長さを達成しています。しかも、ルーフライニングとインテリアトリムを結ぶ部分を、通常は円弧状のなだらかな面にするのに対し、あえて角をつくり、境を明確にしてさらに広がりを生み出すと同時に、「部屋感覚」を演出しています。
数値でもトップレベルを実現した広々キャビン。
[That’s]は、「広さ感」とともに数値としての広さも追求しました。充分な広さを持つライフと比較しても、室内長で+25mm、室内幅で+15mmを達成し、トップレベルの広さを実現。室内高では+5mmに加え、大きなルーフによってよりゆとりのあるヘッドクリアランスを確保しています。
機能的な椅子の心地よさを追求した、フロントシート。
プライベートなくつろぎ感を表現するために、セパレートシートを採用し、フィット感やホールド性を追求。体を包み込むような落ち着いた座り心地を実現しています。しかも、シートバックのフレームに曲げ構造を採用した新開発の専用薄型フレームにより、リア席のニークリアランスにゆとりを持たせています。
空間をさまざまな使い方に応じて変えられる、シートアレンジ。
(1) フロントフルフラットシート/
9段リクライニング・リアシート
 
(2) 5:5分割可倒式リアシートを片側フルフォールダウン
 
(3) 5:5分割可倒式リアシートを両側フルフォールダウン
(1)はフロントシートのヘッドレスト、(2)(3)はリアシートピローを外す必要があります。
段差を最小限に抑えた、フラットで使いやすいラゲッジルーム。
シートアレンジを活用すれば、より大きなスペースをつくることができるラゲッジルーム。リアシートをフォールダウンした際に生じるフロアとの段差を最小限にし、フラットで安定した積載を可能にしました。日常の使用や遊びのシーンまで、さまざまに使いこなせます。
フルオープンできるリアウインドウ。
楽しく心地よい、主な快適装備。
AM/FMチューナー付CDプレーヤー
(時計機能付)+フロント2スピーカー
電波式キーレスエントリーシステム
(アンサーバック/ウエルカムランプ機能付)
全席パワーウインドウ
(運転席挟み込み防止機構付)
ボディ同色電動リモコンドアミラー
リアウインドウは下端までガラスが降りるフルオープンタイプを採用。全開で風を取り込めます。
便利で使いやすい、収納スペース。
(1) チケット&カードホルダー(運転席側サンバイザー)
(2) グローブボックス
(3) インパネアンダートレイ(センター)
(4) インパネアンダートレイ(助手席側)
(5) ドライバーズポケット
(6) フロントドアポケット(運転席側/助手席側)
(7) フロントカップホルダー(リバーシブルトレイ付)
(8) シートバックポケット(運転席/助手席)
(9) リアドアポケット(左右席側)
(10) ラゲッジルームサイドポケット
乗用車基準で検証し、さらに高効率化を追求した静粛性能。
Hondaは従来より、ライフをはじめ軽自動車においても乗用車で構築した社内評価基準で静粛性を検証し、優れた性能を実現しています。[That’s]はライフ同様、まずはエンジン、エンジンマウント、ボディ、シャシーそれぞれの基本性能が高く、そのうえで遮音材や吸音材を適所に配置していますが、[That’s]では車両重量とのバランスが大きな課題となったため、さらなる高効率化を追求しています。
●アイドリング振動・こもり音の低減
ステアリングハンガービームの取り付け点を最適化し、軽量化と高剛性化を実現。また、テールゲートについてはヒンジ取り付け部剛性とアウターパネル剛性を高めることで、低周波音の低減効果を高めています。

●加速エンジン音の低減
ダッシュボードアウターインシュレーターを採用したことで、キャビン側、エンジン側に遮音材を配したサンドイッチ構造とし、さらにボンネットフードインシュレーターも採用。高い遮音効果を実現しました。また、フロントピラー内部に吸音材を採用し、静粛性を高めています。
ボンネットフード
インシュレーター
  ダッシュボードアウター
インシュレーター
  フロントピラー内吸音材
●エンジン振動の低減
エンジンマウントシステムには、エンジンサイドマウントとミッションマウントをサイドフレームに、エンジンリアマウントをサブフレームに取り付ける3点マウントとし、エンジンサイドには液封マウントを採用。しかも、エンジンサイドマウントとミッションマウントを結ぶ軸を慣性主軸近くに設定することで、振動を最小限に抑えています。また、ターボエンジンには、フロントストッパーを採用しました。

●発進時ステアリング振動の低減
FF車の発進時においてエンジンと排気システムの共振から発生しがちなステアリング振動を抑えるために、エキゾーストパイプにダイナミックダンパーを採用。エキゾーストパイプの前後振動を吸収するように取り付け、ステアリングへの振動を抑制しています。
全方位にわたって確保した、優れた運転視界。   ラクに乗り降りできる、フラットフロアと高めの着座位置。
視界の確保は、空間の心地よさとともに安全の面からも重要といえます。[That’s]は、ボディの全周にわたって1mのポールで運転席からの見え方を検証。さらに、リアクォーターウインドウを採用するなどによって、全方位での優れた視界を実現しています。   高い全高、大きく開くドア、高めに設定したシートの着座位置に加え、フロアとドア開口下端の段差を少なくしたことで、スムーズでラクな乗り降りを実現しました。



前ページ前ページ前ページ 目次次ページ 次ページ次ページ