乗用車基準で検証し、さらに高効率化を追求した静粛性能。 |
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Hondaは従来より、ライフをはじめ軽自動車においても乗用車で構築した社内評価基準で静粛性を検証し、優れた性能を実現しています。[That’s]はライフ同様、まずはエンジン、エンジンマウント、ボディ、シャシーそれぞれの基本性能が高く、そのうえで遮音材や吸音材を適所に配置していますが、[That’s]では車両重量とのバランスが大きな課題となったため、さらなる高効率化を追求しています。 |
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●アイドリング振動・こもり音の低減
ステアリングハンガービームの取り付け点を最適化し、軽量化と高剛性化を実現。また、テールゲートについてはヒンジ取り付け部剛性とアウターパネル剛性を高めることで、低周波音の低減効果を高めています。
●加速エンジン音の低減
ダッシュボードアウターインシュレーターを採用したことで、キャビン側、エンジン側に遮音材を配したサンドイッチ構造とし、さらにボンネットフードインシュレーターも採用。高い遮音効果を実現しました。また、フロントピラー内部に吸音材を採用し、静粛性を高めています。 |
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ボンネットフード
インシュレーター |
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ダッシュボードアウター
インシュレーター |
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フロントピラー内吸音材 |
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●エンジン振動の低減
エンジンマウントシステムには、エンジンサイドマウントとミッションマウントをサイドフレームに、エンジンリアマウントをサブフレームに取り付ける3点マウントとし、エンジンサイドには液封マウントを採用。しかも、エンジンサイドマウントとミッションマウントを結ぶ軸を慣性主軸近くに設定することで、振動を最小限に抑えています。また、ターボエンジンには、フロントストッパーを採用しました。
●発進時ステアリング振動の低減
FF車の発進時においてエンジンと排気システムの共振から発生しがちなステアリング振動を抑えるために、エキゾーストパイプにダイナミックダンパーを採用。エキゾーストパイプの前後振動を吸収するように取り付け、ステアリングへの振動を抑制しています。 |