That’s FACT BOOK
That’s 2002.2.7
Exterior

 


構成要素をあえて少なくし、
質感を強調させたSimple-hearted Style(=気取らないスタイル)。
エクステリアデザインでめざしたのは、単なる移動手段としての道具ではなく、愛着を持ってつきあえる、mono感覚のカタチでした。 そこで、Simple-hearted Styleをコンセプトに、機能的でありながらも「さりげなさ」に徹底的にこだわりました。
重視したのは、飽きのこないスタイルであるために、極めて「シンプル」であること。安心して使えるために、「力強い」雰囲気を持たせること。 そして、こだわりをさりげなく演出する「遊びごころ」があること。
これらを具現化するために、ボディフォルムからヘッドライトやリアコンビネーションランプ、ドアミラーにいたる全体に 「ラウンドスクエアデザイン(角を丸めた箱)」を採り入れ、mono感覚イメージを表現しています。


Photo:That’s(FF)オプション装着車


ワイド感とmono感を表現する、スリークヘッドライト。
横長のヘッドライトをターンライトやポジションライトと一体化してまわり込ませ、ワイド感を強調。しかもグリルやエアインテーク開口を一本の帯としてレイアウトすることで、しっかり感を表現しています。また、ヘッドライトのリフレクターをブルーコートしてクリアレンズ越しに見せることで、アクリル風のスリーク (細い、流線形、つややか)な表情を持たせました。


力強さとソリッド感を強調する、フロントノーズ。
フロントおよびサイドからも[That’s]を特徴づけるノーズ。フロントまわりに大きな面 と厚みを持たせることで、シンプルで気取らない親しみやすさを表現しています。しかも、ボンネットがしっかり見えて運転しやすい視界が得られるよう、高さと幅が感じ取れる厚さにしました。


空間の広さや心地よさを感じさせる、サイドウインドウ。
グラスエリアをできるだけ長く見せ、伸びやかな空間を外からでも感じられるように、ウインドウ自体を横長にし、そのうえでセンターピラーやドアサッシュをブラックで処理。フロントからリアクォーターウインドウまで一体感のあるグラスエリアとしています。


シンプルでやさしい雰囲気を重視した、サイドビュー。
「シンプル」をいちばんの狙いとしたサイド。 あえて複雑な造形を避け、キャラクターラインも1本のストライプに見えるような控えめな処理にしました。


足まわりのしっかり感を演出する、ホイールアーチ。
タイヤの同心円に近い形状で幅を広くとり、かつフラットにしました。ホイールアーチの存在感を際立たせることで、足腰の強さを演出しています。


デザインと機能を両立した、リアクォーターウインドウ。
リアクォーターウインドウは横長のグラスエリアを印象づけるとともに、斜め後方視界を確保しています。


シンプルな面構成のテールゲートと、
形状や配置にこだわったリアコンビネーションランプ。
小さなボディサイズでリアコンビネーションランプやドアハンドルを大きくしすぎるとクルマが小さく見えてしまうため、ランプは被視認性を考慮しながらサイズやカタチを検証し、ラウンドスクエアデザインを踏襲したやさしくすっきりとした形状としました。これをシンプルな面 構成のテールゲート両サイドにアクセサリー感覚でレイアウトすることで、正方形に近いリアビューにワイド感やしっかり感を持たせています。



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