ホンダ新世代・超低燃費テクノロジ− - 1999.07

Technology

ホンダ新世界・超低燃費テクノロジー
 
新骨格アルミボディ 超軽量・高剛性ボディ

35Km/L 押し出し成形材とダイキャスト成形材を組み合わせた、
先進的な高剛性アルミボディ骨格です。

高剛性アルミボディ骨格

複雑な断面形状でも容易に成形することができる、押し出し成形材。
基本骨格となるフレームには、押し出し成形材を採用。複雑な断面形状でも容易に成形することができ、各部材に最適な剛性や強度を持たせる ことができます。たとえば、スチールで中空断面の部材をつくる場合、プレス加工した部品どうしを溶接結合する部分が必要となります。これに対してアルミは、 押し出しながら連続して部材を成形するので接合の必要もなく、限られたスペースで最大限の断面積を確保でき、高剛性な構造とすることができます。さらにルーフサイドレールやリアフロアフレームなどには独自の三次元曲げ成形を施すことで、空力特性に優れたキャビン形状やシンプルなリアフロア骨格を実現しています。
●押し出し成形材(ルーフサイドレール)
押し出し成形材(ルーフサイドレール)
 
●押し出し成形材の三次元曲げ成形
押し出し成形材の三次元曲げ成形
●三次元曲げ成形を実現した加工技術を開発。
ルーフサイドレールやリアフロアフレームなどに 施された三次元曲げ成形加工。 素材を三次制御の型に通し、 押し通しながら高精度に成形することで、 微妙なカーブも正確に仕上げることが可能。

ボディへの入力を、スムーズに分散するフレームレイアウト。
各フレームどうしをスムーズに結合しサスペンションからの 入力や衝突時のエネルギーを効率良く受け止め、 フロア骨格全体に分散します。
●フレ−ムレイアウト
フレ−ムレイアウト

より強固に結合して剛性を高めるダイキャスト成形材。
押し出し成形材のフレームが集中するジョイント部は、 ダイキャスト技術による形状の自由度を活かし、 少ない部品点数で最適な結合剛性を確保。 また、前後四隅のジョイント部は、 サスペンション取り付け部を兼ねた 合理的な構造としています。そのうえ、 リアサスペンションの取り付け構造を兼ねる、 前、後、横からの骨格を結合したリアアウトリガーには、 チクソキャスト成形材をボディ骨格として世界で 初めて採用。これはアルミを半凝固状態で成形する もので、均一で安定した品質が確保でき、 精度が高く薄肉軽量化することができます。
●ダイキャスト成形材(ロアアームジョイント)
ダイキャスト成形材(ロアアームジョイント)
 
●チクソキャスト成形材(リアアウトリガー)
チクソキャスト成形材(リアアウトリガー)

軽量でありながら高い曲げ剛性、
ねじり剛性を実現。
アルミならではの特性や製法技術を最大限に活かすことで、 各部ごとに最適な剛性確保が可能となり、 ハイレベルな曲げ剛性、ねじり剛性を達成。その結果、 従来のスチールボディよりも大幅に軽量でありながら、 高剛性なボディ骨格を実現しています。
 
●軽量化比較図
●軽量化比較図
 
●剛性比較図
●剛性比較図



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