ODYSSEY - 1994.10

ODYSSEY

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テクニカルノート




SAFETY/ENVIRONMENT 乗る人みんなの安全を
同じレベルで確保したい。
3列平等全方位安全対策。

クルマのすべての基本ともいえる安全性。オデッセイはホンダの安全思想に基づき、乗る人みんなに同等な、すなわち3列平等な全方位安全対策に取り組みました。前面・後面・側面の衝突対応に加え、オフセットバリア衝突にも対応。そのうえで、安全視界の確保や、SRSエアバッグシステム、ABSの採用など、運転にゆとりを生む大きな安心感を備えています。また、現在の重要課題である地球環境の保全にも積極的に取り組み、リサイクル化やノンフロン化を進めています。


(1)

高剛性キャビンを実現した、大断面フロアフレーム

(2)

前後からの衝突エネルギーを効率的に吸収する、高効率クラッシャブル構造

(3)

よりハイレベルな安全を考慮した、オフセットバリア衝突対応

(4)

ドアビームと衝撃吸収ドア構造による、側面衝突対応

(5)

後方からの衝突に対して3列目座席の安全性を確保する、後面衝突対応

(6)

前方向からの衝突時にドライバーと助手席乗員の安全を確保する、
運転席用&助手席用SRSエアバッグシステム

(7)

雨天時の安全視界を確保する広払拭大型ワイパー
乗車時イメージ

(8)

フロントピラーまわりの視界を確保する、フロントコーナーガラス

(9)

サイドミラーの視認性と、雨天時のサイド視界を高める、ドアスキンマウント大型ドアミラー

(10)

センターウォークスルー時の誤解除を防止する、ハンドブレーキ誤解除防止機構

(11)

急制動時の車輪ロックを防止する、ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)

(12)

旋回時や後退時に障害物を感知する、コーナーセンサー/バックソナー

(13)

後続車への視認性を高める、ハイマウント・ストップランプ

(14)

3列共に装備した、3点式ELRシートベルト
(7人乗り2列目ベンチシートの中央は2点式マニュアル)。


全方位衝突安全対応 全方位衝突安全対策


正面衝突テスト

正面衝突テスト



高強度・高剛性を獲得した、全方位安全設計ボディ構造。
安全の基本となるシートベルトの正しい着用を前提としたうえで、万一の事故の際でも被害を最小限にくい止めるために、オデッセイは事故による衝撃に対してあらゆる角度から取り組みました。まず基礎となる骨格には、衝突エネルギーを有効に吸収しながら強度と剛性を保つ、大断面フロアフレームを採用しています。そのうえで前面、側面、後面とさまざまな方向からの衝突テストを繰り返し実施。しかも前面衝突では、オフセット衝突に対しても入念に検証するなど、3列すべての座席を考えた全方位からの高水準な衝突安全に対応しています。その結果、国内はもとより、アメリカやヨーロッパの乗用車安全基準にも適合する、世界レベルの安全性を実現しています。


衝撃を効果的に吸収する、高効率クラッシャブル構造。
前方および後方からの衝突時に、ボディ前後に設けられたクラッシャブルゾーンが効果的につぶれることで、衝突時のエネルギーを分散させてスムーズに吸収する、高効率クラッシャブル構造を採用。しかも、エンジンとダッシュボードアッパーがすれ違う構造により、ステアリングやインパネの侵入を防止します。ボディ変形時の生存空間を確保する高剛性キャビン構造とともに、乗員への被害や燃料タンクの損傷を最小限に抑えます。

構造図


乗用車の保安基準をクリアした、正面衝突対応。
1994年から新たに設けられた、国内向けに生産されるすべての国産乗用車に適用される「正面衝突時における乗員保護性能基準」。オデッセイは「乗用車」として、当然ながらこの基準をクリアしています。


よりハイレベルな安全を考慮した、オフセット衝突対応。
正面衝突はもとより、オフセット衝突時における対策も充分に検証。乗員の安全確保に対処しています。

オフセット衝突対応


衝撃吸収ドア構造による、側面衝突対応。
1997年よりアメリカで販売されるすべての乗用車に適用される、アメリカ連邦新側面衝突法規に対応。フロアクロスメンバーやサイドシルの強化とともに、すべてのサイドドアに高強度パイプドアビームを装着し、衝撃吸収ドア構造を採用。側面衝突に対処しています。


高強度パイプドアビーム

高強度パイプドアビーム



後方からの衝突に対しても
3列目乗員の安全を確保する、後面衝突対応。
高剛性メインフレームに加え、クォーターウインドウ下部にもメンバーを採用することで、後方からの衝突に対応。キャビンの変形を抑え、3列目座席の安全性を高めています。

後面衝突対応


横転時の安全性を考慮した、ロールオーバー対応。
衝突安全とともに、ロールオーバーによる事故にも対処しています。車体が横転した際でも生存空間を確保するとともに、乗員の車外放出や燃料漏れを防止するために、テストを繰り返し実施。さまざまな事故を想定し、安全性の確保に努めています。



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