NSX-R FACT BOOK
NSX-R 2002.5.23


新NSX-Rのコントロールクオリティ向上の視点は、ドライバーの手に触れるコクピットパーツにも及びます。
クルマの運動性能を上げても正確な操作ができなければ、その性能が活かされないからです。
さまざまな体勢からの操作でも、優れたフィット感を実現する球形シフトノブなど
新たなアプローチを加えコントロールクオリティを高めています。


さまざまなドライビングスタイルに対応する
球形状のチタン削り出しシフトノブ。
シフトノブ形状をサーキットテストで検証した結果、さまざまなドライビングスタイルに対応する、操作感に優れた球形状を選択しました。
このシフトノブはチタンの無垢材から削り出しで製作するシンプルかつ強固なものです。
また、ひとつひとつ手彫りによって刻まれたイエローのシフトパターンは、シフトノブを握ったときに文字の存在が気になると集中力が低下することから、エッジを磨き込むなどきめ細かなつくり込みを行っています。
またシフトブーツには、新たなインテリアデザインによって統一されたメッシュジャージを採用。こうした細かな部分においても軽量化を実現しています。


緑と赤の光の点滅でシフトアップタイミングを
知らせるシフトインジケーター。
パワーピーク時に緑、レブリミット時に赤の光が点滅・点灯してシフトアップを促すシフトインジケーターを採用。走りの高揚感を追求しています。
パワーピークの点灯基準を7,100rpm、レブリミット点灯基準を7,700rpmとしその手前で点滅し、基準値で点灯するように設定。ただ1〜2速は、レブリミット点灯基準を200回転早めています。
作動条件は、ギアを入れている状態で、スロットル開度が17°以上。点灯・点滅のコントロールは、エンジンECUで行っています。サーキットなどのスポーツ走行用として作動条件等を設定しています。
メーターは、新NSX-R独特のイエロー指針とし、周囲を赤いリングで囲み、走りに特化したモデルとしての高揚感を追求するデザインとしました。
また、メーターの数字をオレンジとし、昼間と夜間照明点灯時で見え方を同一イメージとしています。


サイドサポートをメッシュジャージとし
座面はパンチングスウェードで滑りにくさを追求。
軽量化とホールド性に優れた、カーボンアラミドコンポジットのシェル仕様のレカロ社製のフルバケットシート。サイド部は、軽量で通気性に優れたメッシュジャージの表皮とし、座面とシートバック部は、高G領域において、レーシングスーツでの滑りにくさを追求した、パンチング・ラックススウェードを採用。サーキットベストの走りをサポートするシートとしました。


小径のMOMO社製本革巻ステアリングホイールなど
熱きコクピットパーツを採用。
よりクイックな操作感で走りをサポートするφ360mmの小径MOMO社製本革巻ステアリングホイール※1を採用。その他にもリアルカーボンを用いたサイドパネル&シフトプレート、フロントガラスへの映り込みを最小限に抑えたインパネのハイマットラバー、カスタムオーダープランとしてアルミペダルなどを採用しています。
※ 1メーカーオプションの両席SRSエアバッグシステム装着車は本革部分のみMOMO社製





前ページ前ページ前ページ目次次ページ次ページ次ページ