MOBILIO - 2001.12

MOBILIO FACT BOOK
MOBILIO 2001.12.21
Useful Function



経済的な低燃費と機敏な走り、
さらに低排出ガスを実現した、
新開発1.5L i-DSIエンジン。


■徹底的に追求した燃費性能。
エンジンの基本である燃焼そのものを突き詰め、燃焼室を可能な限りコンパクト化したうえでツインプラグによる2点位 相差点火制御「i-DSIシステム」を採用。7人乗車や重積載でもスムーズな走りを実現するために、モビリオ専用の1.5L i-DSIエンジンを新開発しました。2つのプラグの点火時期を最適にコントロールすることで、より早く、より完全に近い燃焼を実現しています。これを核に各部のフリクション低減などを施し、エンジン単体での燃費向上を徹底的に追求。さらにホンダマルチマチックS(無段変速AT)との組み合わせなどにより、18.2km/Lという7人乗り乗用車ではトップレベルの低燃費を達成しています。

1.5L i-DSIエンジン主要諸元
種類 直列4気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 1,496
内径×行程(mm) 73.0×89.4
圧縮比 10.8
最高出力
(kW[PS]/rpm)ネット値
66[90]/5,500
最大トルク
(N・m[kg・m]/rpm)ネット値
131[13.4]/2,700
燃料消費率(km/L) 18.2
(ホンダマルチマチックS)
※Wタイプを除くFF車(10・15モード走行燃料消費率/国土交通省審査値)

■低中速でのトルク特性により、
街中でストレスのないキビキビした走り。

i-DSIシステムの最適な点火コントロールにより、発進加速時は瞬発力のある力強さを発揮。しかも2,700rpmという低回転域で最大トルク131N・m(13.4kg・m)を発生するように設定し、常用域での機敏かつスムーズな走りを実現しています。

■優れた排出ガスクリーン性能。
後方排気システムを採用して排出ガスの熱損失を減らすことでキャタライザーの早期活性化を実現し、コールドスタート時の浄化性能を向上。さらに斜流コンバータ触媒を採用し、排出ガスをキャタライザーのセル面に対して斜めにあてることで接触面積を増やし、浄化効率を高めています。

スムーズで力強く低燃費な走りをもたらす新世代CVT、ホンダマルチマチックS。
■伸びのあるリニアな走行フィール。
変速ショックがなく、自然な走行フィールが得られる無段変速オートマチックトランスミッション。モビリオ専用に変速制御の最適化を徹底的に施しました。加速時は素早く駆動力を得るとともにスムーズで伸びのある加速感を。減速時にはスロットルを戻してもレシオを最適にホールドさせることで、適度なエンジンブレーキが得られ、自然な減速フィールを獲得しています。また、走行中常にドライバーのアクセル操作に応じて走行モードを自動的に切り替える、インテリジェントな変速制御を採用。Dポジションとスポーティな走行を可能にするSポジションそれぞれで、ドライバーのアクセル操作に応じたモード切り替えを行います。
■伝達効率を高め、低燃費を実現。
走行モード自動切り替えや、走行状況に応じて変速タイミングを最適に制御するプロスマテックの採用に加え、油圧制御の高精度化やフリクションの低減などを徹底的に追求。エンジン出力の伝達効率を高め、燃費の向上を図っています。

デュアルポンプシステム4WD。
軽量・コンパクトで定評のリアルタイム4WDシステム。頼もしい走破性や快適な走り、低燃費や静粛性にも優れています。また、モビリオ専用の設定として、多板クラッチを増やし、7人乗車や重積載時でも力強い4WD性能を実現しています。

安心感の高いハンドリングとしなやかな乗り心地を実現したサスペンション。
■ショートノーズに有利なフロント・ストラット式サスペンションを採用。
タイヤストローク時の最適なトー変化特性をより小スペースで得るために、ステアリングギアボックスをできるだけロアアームの位置にまで下げました。これによりタイロッドの支点が低くなり、上下ストロークともにリニアにトー角度が変化。しかも小さな変化量に抑えることが可能となり、優れたライントレース性能を獲得しています。また、スプリング自身を斜め形状にしたサイドフォースキャンセルスプリングを採用し、ダンパーフリクションを大幅に低減。小スペース化を図りながら、乗り心地を高めています。
■低床化を実現したリア・H型トーションビーム式サスペンション。
ダンパーとスプリングを別体にして床下配置し、低床化とホイールストロークの向上を実現しました。サスペンション左右のボディとの結合部をできるだけワイドスパンとし、取り付け点剛性も高めることでリア接地点剛性も向上。リニアな応答性を獲得しています。さらに、トレーリングアームブッシュを斜めに配置して旋回時のトーイン特性を持たせることで、優れた操縦安定性を実現しています。

操縦性に優れたハンドリングをもたらす、スタビライザー&EPS(電動パワーステアリング)。
街中での取り回しのしやすさと、高速での安定感を両立するために、フロント/リアにスタビライザーを装着するとともに、操舵フィーリングに優れたEPSを全タイプに標準装備しています。

安心感の高いブレーキシステム。
低踏力で剛性感のあるブレーキフィールを得るために、軽いタッチでグッと効くようにブレーキペダルレシオやマスターパワー特性を設定しました。さらにEBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)や、急制動時などにブレーキ踏力を補助するブレーキアシストを全タイプに標準装備しています。


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