LAGREAT - 1999.06

LAGREAT
LAGREAT
 
人と社会への配慮。

  安全性能 2/3
 

●全方位衝突安全テスト
全方位衝突安全テスト

日・米・欧の公的衝突安全基準を超える
ホンダ独自の高い基準で、乗員傷害を軽減。
衝撃を効果的に吸収するサブフレーム構造と、空間への影響を抑えるキャビン構造を基本とするラグレイトのボディは、厳しい基準から生み出されました。ホンダでは乗員傷害の軽減を第一に考え、日・米・欧の公的機関が設けた衝突安全基準を上回る、独自の基準を設定。衝突実験で、前面フルラップ衝突においては55km/h、オフセット衝突では64km/h、側面・後面衝突では50km/hを基準と定めています。ラグレイトは、もちろんすべてクリア。全方位で世界最高水準の衝突安全性能を獲得しています。さらに、こうしたボディ構造を基本に、乗員の2次衝突の衝撃を緩和するために、シートベルトをはじめとする安全装備の充実や頭部を保護する内装の開発などによって、乗員へのダメージを極力抑えています。

米国NCAP(新車評価基準)方式で最高の★★★★★レベルを実現
クルマの安全性能のひとつの基準となるNCAP。米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)では、時速56km/hでの前面衝突テストなどを行い、運転席と助手席に乗せたダミーの計測データから、頭部傷害値(HIC)および胸部合成加速度(G)を算出、乗員への傷害値をもとに★の数による5段階評価を実施。この結果は自動車雑誌にもとりあげられるなど、米国でのクルマ選びの指標にもなっています。ラグレイトの北米仕様車はこの評価方式で、最高のレベルを獲得。さらに、米国の保険業界が主宰する道路交通安全保険協会(IIHS)のオフセット衝突テスト(64km/h)においても、最高位の「GOOD」を獲得しています。

前面フルラップ衝突とオフセット衝突を高次元で両立
前面フルラップ衝突は、大きな衝撃をフロントサイドフレーム2本で受け止めるため、車体減速度が大きくなり乗員への傷害値に厳しい結果を及ぼします。そのため、フロントサイドフレームやボディのフロント部を効率よく変形させ、衝撃を吸収させる必要があります。一方オフセット衝突は、衝突時の衝撃をフロントサイドフレーム1本で受け止めるためキャビン変形量が大きくなり、これを抑制する必要があります。ラグレイトは、前面フルラップ衝突、オフセット衝突ともに高い基準をクリア。「乗員の衝撃値の低減」と「生存空間の確保」を高次元でバランスさせています。

●米国NCAP評価基準
米国NCAP評価基準 米国NCAP : NHTSAが実施する評価基準。
5段階で評価しています。
傷害基準がAIS4+(重篤以上)になる確率
10%以内‥‥★★★★★
20%以内‥‥★★★★
35%以内‥‥★★★
45%以内‥‥★★
45%超‥‥‥★
NCAP 新車評価基準
(New Car Assessment Program)
NHTSA 米国運輸省道路交通安全局
(National Highway Traffic Safety Administration)
HIC 頭部傷害基準
(Head Infury Criteria)

衝突時の乗員傷害を軽減するための、
安全装備の充実とインテリアへの配慮。
まず、全席に3点式ELRシートベルトを採用。1列目のシートベルトには、衝突時の拘束効果を高めながら急激な荷重を緩和するロードリミッター付プリテンショナー機構を、2列目と3列目左右両席にはチャイルドシート装着時の安定性を高めるALR(自動ロック式巻取装置)機構も備えています。そのうえで前方衝突時の乗員保護装置として、SRSエアバッグシステムを1列目両席に装備しました。さらに、室内のルーフサイドや各ピラー内部に衝撃吸収材を内蔵した頭部衝撃保護インテリアを採用。頭部への衝撃を緩和します。また、内装材には難燃材を採用し、2次被害の抑制も図っています。
頭部衝撃保護インテリア/ルーフサイドレール部
頭部衝撃保証インテリア/ルーフサイドレール部



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