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Fit FACT BOOK
Fit 2001.6.21
Driving トランスミッション

ダイレクト感と低燃費を追求した、スモール専用設計新世代CVT、「ホンダマルチマチックS」を新開発。

トランスミッションでの課題は、人間の感覚にフィットしたリニア感を獲得すること。
そして低燃費に大きく寄与することでした。
そこで最適な変速制御を行い、伝達効率に優れた、スモール専用設計の無段変速オートマチックトランスミッションを開発。
ダイレクトな加減速フィールを実現し、
しかもMT車並みの低燃費を達成したホンダマルチマチックSを全タイプに搭載しました。

人間の感覚にフィットした小気味良いレスポンスと、
ダイレクトに伸びるリニア感を実現。
Photo
ホンダマルチマチックS
(カットモデル)
Hondaらしく、そしてFitならではのキビキビした走りを実現するために、最も重点を置いたのが、人間の感覚にフィットすることでした。そこで変速制御の設定自由度の高い無段変速の利点を活かし、変速制御を徹底的に最適化。加速時にはエンジン回転と一緒に車速が伸びていくフィーリングを、減速時にはアクセルを離した瞬間に自然に減速していくフィーリングを獲得。さらに、ドライバーの意思を読み取るかのような切り換え制御を新開発するなど、人間の感覚に自然な走行フィールを実現しています。

上質な加速フィール
ドライブプーリー/ドリブンプーリーのダイレクト制御によって、素早く回転を上げて駆動力を得る、といった変速レスポンスを持ちながら、スムーズで伸びのある加速感という、ホンダマルチマチックSならではの上質な走りを実現しています。
自然な減速フィール
さまざまな制御設定を検証し、最も自然な減速フィールが得られる制御を追求しました。スロットルを戻してもレシオを最適にホールドさせることで、適度なエンジンブレーキが得られるフィーリングを実現。さらに優れた再加速性も獲得しています。
グラフ
 

走行モード自動切り替え
新開発のインテリジェント変速制御を採用。このシステムは、走行中常にドライバーのアクセル踏み込み量を検知し、設定した時間内にある一定の踏み込み量を超えたアクセル操作が、設定回数より多くなった場合に、より高回転なマップに自動的に切り替わります。たとえば、Dポジションで走行中でも、ドライバーのアクセル操作がおだやかな時は燃費に優れた「通常走行マップ」に、積極的な操作の時には「走りマップ」に、というようにドライバーの意思に応じて走行モードを自動的に切り替えます。
スポーツモード「Sポジション」
ホンダマルチマチックSにはDポジションよりも高回転に設定した、スポーツモードのSポジションを設定。そのうえSポジションにも、よりきめ細かな制御を行う自動切り替えマップを備えています。
スポーツモード「Sポジション」スポーツモード「Sポジション」
 
伝達効率をさらに高め、MT車レベルの低燃費を実現。
アクセル操作に応じて制御する変速マップ切り替えや、走行状況に応じて変速タイミングを最適に制御するプロスマテックの採用に加え、燃費性能をさらに高めるために、プーリーのワイドレシオ化などによってエンジン回転とのマッチング自由度をより向上するとともに、油圧制御の高精度化やフリクションの低減を徹底的に追求。エンジン出力の伝達効率を大幅に向上し、従来比約8%の低燃費化を実現しています。

ベルト変速レシオ幅のワイド化
ベルト変速レシオ幅を従来のホンダマルチマチックSの5.5から、プーリーおよびスチールベルトの改良により5.815まで拡大。発進性能、静粛性、高速走行燃費を向上しています。
ホンダマルチマチックS油圧回路図
ホンダマルチマチックS油圧回路図
プーリー側圧ダイレクト制御
ドライブプーリーとドリブンプーリーをそれぞれ独立したプーリーコントロールバルブでダイレクト制御。片方の油圧を下げると同時にもう片方の油圧を上げることができ、素早い変速を可能にしています。さらにドライブ側のプーリーピストン径の大径化が可能となり、低い油圧で充分なベルト側圧が得られます。その結果、オイルポンプの負荷が低減し、トランスミッションの伝達効率が大幅に向上しました。

スモール専用設計による、
軽量・コンパクト化を達成
ホンダマルチマチックS構造図
ホンダマルチマチックS構造図
エンジン同様、トランスミッションも軽量・コンパクト化を徹底的に追求。
基本レイアウトから一新したホンダマルチマチックSでは、シングルマスフライホイール、ダイレクト駆動方式のオイルポンプ、小型軽量リニアソレノイドなどの採用や、プーリー軸間の短縮による小型化、オイルパンの廃止などにより、コンパクト化と従来比約10%の軽量化を実現しています。


開発スタッフから…
トランスミッション篇
トランスミッションの自己主張
走りにおいてエンジンは自己主張しやすいのですが、
トランスミッションというのは自己主張しにくい部位なのです。
ともすると「なんかうるさいね」というような意見が出やすい傾向があります。
だから新しいものを作る場合、
優れていても目立ってはいけないという、非常に難しい世界の中で
「気持ちいいな」、「おもしろいな」と言ってもらえるような制御をいかに表現するかを追求しました。


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