FCX FACT BOOK
FCX 2004.12
ウルトラキャパシタ
エネルギー容量を高め、さらなる高出力・高効率を達成した、Honda独自のウルトラキャパシタ。
よりパワフルに駆動力をアシストし、減速エネルギーを効率よく回生します。
■ウルトラキャパシタ(システムモジュール)
ウルトラキャパシタ(システムモジュール)
[FCX]では、燃料電池スタックからの電気を主電源に、走行状況に応じてより力強い走りを可能にするための補助電源として、Hondaが独自に開発した高性能ウルトラキャパシタ(電気二重層コンデンサー)を採用。高出力でハイレスポンスを生む蓄電性能を実現し、高い信頼性も確保しています。ウルトラキャパシタは発進・加速時など、より大きなパワーを必要とする時には駆動力を力強くアシストし、ブレーキ時などには減速エネルギーを回生し、次のアシストに備えます。また、燃料電池スタックの電圧変動に対応して充放電を行うため、キャパシタ内部での抵抗が低く、しかもバッテリー方式のような電圧調整のためのコンバーターが不要なことから、より高出力を獲得。動力性能の向上とシステムの高効率化を実現しています。
優れた充放電特性を発揮。
■セル構造図
キャパシタセル
キャパシタセル
セル構造図
ウルトラキャパシタには従来からの高性能活性炭電極を採用したうえで、「電極倦回素子構造」の電極体構造を見直し、セルサイズを大きくすることなく電極体の巻き数を増加。電極充填をより高密度化することにより、蓄電されるエネルギー容量が大幅に増加しました。この結果、旧モデルのウルトラキャパシタに比べ、10%以上のエネルギーおよび出力の向上を達成。実用化されているウルトラキャパシタでトップクラスの充放電特性を実現しています。
(数値はHonda測定値)
キャパシタセル単体の充放電性能比較
電気二重層キャパシタの充放電概略図 出力密度比較
■旧モデル:2002年発表のFCX



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