FCX FACT BOOK
FCX 2004.12
燃料電池車の普及時代に向けて。 CO2や有害物質をいっさい排出しない究極のクリーン性能を持つ“未来のモビリティ”燃料電池車を、
より身近な乗用車として将来普及させていくために、Hondaはさらなる進化に努めています。
こうしたなかでHondaでは、燃料電池(FCスタック)の高性能化を重要課題と考え、
「小型・高出力化」「環境適合性の向上」「将来の量産性向上」を目指し、さまざまな課題に取り組んできました。

そして燃料電池の素材や分子構造から見直し、
独自の発想と画期的な手法を用い、Honda FCスタックを新たに開発。
従来のスタックでは技術的に困難とされてきた軽量・コンパクト化を実現し、
世界トップレベルの高出力を達成しました。
同時に、世界で初めて氷点下の壁を打ち破る、-20℃での始動を実現。
なおかつ、部品点数を大幅に削減し、量産性やリサイクル性をも視野に入れるなど、
将来を見据えた次世代型燃料電池へと進化しました。

さらに、燃料電池システムの駆動エネルギー効率を大幅に高め、燃費を22%向上し、
航続走行距離も20%以上延長。駆動モーターや、アシスト電源のウルトラキャパシタの
エネルギー効率も高めたことで、よりハイレスポンスで力強い走行性能も獲得。
専用プラットフォームによる高効率な空間や運転のしやすさ、優れた安全性能はもとより、
モーター制御TCSの採用や、静粛性の向上、装備の充実など、安心・快適性も高めています。
その結果、燃料電池車の実用性と未来への可能性を大きく広げた[FCX]は、
次のステージへと飛躍的進化を遂げました。
次世代型燃料電池 Honda FCスタック
Hondaの燃料電池車は、次のステージへ。Honda Fuel Cell Power FCX
Fuel Cell
FCX
 



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