FCX FACT BOOK
FCX 2002.12.2


燃料電池システムを床下に、高圧水素タンクをリアシート下に集中配置し、
空間の広さや衝突安全性能を確保しながら運転しやすいコンパクトなボディサイズを実現。
[FCX]は、ボディサイズや空間の広さ、衝突安全性能などクルマとしての基本的な機能・性能を高次元で備えるために、プラットフォームを専用に開発。燃料電池システムのレイアウトの自由度を活かしながら高圧水素タンクをリアシート下に設置し、燃料電池システムは重量や大きさを考慮して床下に集中配置することで、広い空間を確保しながら優れた衝突安全性能を実現。ウルトラキャパシタはリアシート背後に斜めにレイアウトし、荷室スペースも確保。さらにスペース効率と走行性能に優れたリアサスペンションを採用しています。こうした工夫に加え、PCUやトランスミッションのコンパクト化などによって運転しやすいボディサイズとしています。構成要素が多い燃料電池車でありながら、実用車として使いやすい高効率パッケージを実現しました。
操作性や操縦安定性に優れた走りを実現。
パワートレインによるスムーズで力強い走りに加え、シャシーを中心に乗り心地や安定性、操作性、快適性などを追求。街中から高速道路まで、運転操作しやすく心地よい走りを実現しています。
[5リンクダブルウイッシュボーン・リアサスペンション]
アコードタイプのリアサスペンションを採用。優れた操縦安定性と乗り心地を発揮します。 しかも、高圧水素タンクとのサブフレーム一体マウントを可能にし、スペース効率と搭載性の向上にも貢献しています。
[EPS(電動パワーステアリング)]
ラックアシストタイプのEPSを専用設計。低速走行で取り回しのよい自然な操舵フィールと、高速走行でのしっかりした安定感を両立しています。
[電動負圧ポンプ式ブレーキ]
電動負圧ポンプとマスターパワーによって制動力を適切にアシストします。
また、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABSを標準装備しました。
[55:45の前後重量バランス]
燃料電池システムをはじめとする主要コンポーネントの最適な配置によって、FF車として理想的な前後重量配分を実現。安定性の高い走りを生み出しています。
[優れた冷暖房効果が得られる空調システム]
冷房にはインバーター制御のコンプレッサーを用いた冷房サイクルを採用。
暖房においては、電気ヒーターによる温水加熱システムを採用することで、ガソリン車同等のヒーター性能を実現しています。



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