CIVIC Hybrid FACT BOOK
CIVIC Hybrid 2001.12.13
Honda IMA/Power Unit

「新Honda IMAシステム」
さらなる高効率化を追求した、「新Honda IMAシステム」
エンジン
i-DSI※1エンジンの燃焼特性を活かしてリーンバーン(希薄燃焼)化。さらに可変バルブ制御技術であるVTECを応用し、減速時の電力エネルギーの回生(充電)に大きく寄与する気筒休止VTECシステムとして採用。低燃費化を図っています。
モーターアシストシステム
モーターの出力向上とともに、IMAバッテリー(ニッケル水素)やPCU(パワーコントロールユニット)を小型・軽量・高効率化しIPU(インテリジェントパワーユニット)として統合。パッケージング自由度を高めたことで、セダンタイプ乗用車への収納を可能にしました。
「新Honda IMAシステム」
Honda IMAシステム こうした低燃費化、高効率化を徹底したうえで、無段変速オートマチックトランスミッション「ホンダマルチマチックS」を組み合わせることで、ATでありながら5人乗り量産ガソリン車において世界最高の29.5km/L※2という驚異的な低燃費を達成。平成22年燃費基準適合レベルをクリアするとともに、高いドライバビリティを実現。
さらに、リーンバーン対応NOx吸着型キャタライザーなどの採用により、国土交通省「超ー低排出ガス」認定レベルのクリーン性能を実現しています。

※1 DSI: Dual & Sequential Ignition(2点位相差点火制御)

※2 10・15モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)


低燃費とともに、高効率なエネルギー回生を実現した、
1.3 i-DSI気筒休止VTECエンジン。
2点位相差点火制御システムによる急速燃焼とともに、リーンバーン化や軽量化によって、燃費性能を飛躍的に向上。
i-DSIエンジンの燃焼特性を活かしたうえでリーンバーン化し、低燃費を実現しています。また、シリンダー側壁をなめらかに仕上げるプラトーホーニングや、ピストンスカートに摩擦抵抗の少ない二硫化モリブデン(MoS2)ショットを施すなど摺動部のフリクションを徹底的に低減。
さらには、細部にわたる軽量化を施すなど、よりいっそうの燃費向上を追求しています。

エンジン軽量化技術
●マグネシウムヘッドカバー採用
●樹脂製インテークマニホールド採用
●アルミニウムコネクティングパイプ採用
●樹脂製アイドルプーリー採用
●超小型コンプレッサーブラケット採用
VTECエンジン
減速時に3気筒のバルブ作動を休止させ、電力エネルギーの 回生効率を大幅に向上。
減速時にエンジンの抵抗が大きいとタイヤからの回転エネルギーがエンジンブレーキとして失われるため、モーターで回生できるエネルギーが減少してしまいます。この新Honda IMAシステムでは、VTECシステムを採用して減速時に4気筒のうち3気筒のバルブ作動を休止させることでエンジン抵抗を約50%低減し、より高効率な電力エネルギーの回生を可能にしました。
3気筒休止・気筒休止VTEC機構
3気筒休止 気筒休止VTEC機構
(カットモデル)
[気筒休止VTECシステム]
加速時やクルーズ時などアクセルONの状態では、バルブリフト用ロッカーアームと休止用ロッカーアームをシンクロピストンによって連結し、バルブを駆動。減速時は、アクセルOFFによって減速回生がスタートした直後にシンクロピストンを休止用ロッカーアーム内に格納し、バルブリフト用ロッカーアームと分離することで吸・排気バルブを休止。シリンダー内を密閉状態に保つことでエンジン抵抗となるポンピングロス(吸・排気に伴う抵抗)を減らし、タイヤからの回転エネルギーを無駄なくモーターへ伝えます。また、およそ1,000回転という低回転まで休止状態を保ち、さらに効率的な回生を可能にしています。
アクセルON時
アクセルON時
アクセルOFF時
アクセルOFF
(減速)時



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