CIVIC TYPE R - 2001.10

CIVIC TYPE R FACT BOOK
CIVIC TYPE R 2001.10.18
Exciting Performance

TYPE Rにふさわしいドライビングプレジャー

優れたボディ剛性と、旋回時に常時前下がりのロール姿勢を保つサスペンションジオメトリーの
設定とあわせ接地点剛性を強化。また、ハードなサスペンションチューニングと
大径ブレーキディスク(フロント)やトルク感応型ヘリカルLSDの採用、
タイヤのサイズアップなどを実施。
ワインディングなどでのヨーロピアンテイストに満ちた味わい深い走りと、高速走行域における
優れたスタビリティ、スポーツテイストあふれるダイレクト感に満ちたハンドリングを実現しました。

●徹底したテスト走行をもとにボディ骨格を強化。旧TYPE Rを大幅に上回る剛性を実現
ボディは、優れたスタビリティとサーキット走行など限界領域でのハンドリングレスポンスを実現するために、徹底した高剛性化を行いました。 サーキットや鷹栖テストコースを中心に走行テストを実施。ドライビングフィールとFEM解析の統合により、軽量化に配慮しながらボディ各部に補強を施しました。また、フロントとリアにストラットタワーバー、ステアリングギアボックス前にパフォーマンスロッドを採用し、ステアリングレスポンスの向上を図っています。
旧TYPE Rに対し、動剛性をフロント左右で65%、リア上下で70%、静剛性は曲げで20%、ねじりで80%向上。優れた運動性能の実現に大きく寄与しています。
動剛性値・静剛性値

《高剛性ボディの技術ポイント》
高剛性ボディ 高剛性ボディ 高剛性ボディ
高剛性ボディ

●スタビリティに満ちたハンドリングと高い限界性能を実現
限界性能およびハンドリングレスポンスの向上、優れたリニアリティ実現のために、サスペンションアームやハブベアリングの強化などにより特にリアで高い接地点剛性を追求。
また、リアアッパー&ロアアームの張り角を最適化し、仮想アーム長を延長。ロール時、リアのロールセンター高の変化量を減少させる設定により、旋回時に常に前下がりのロール姿勢を保ち、スタビリティに富んだヨーロピアンテイストのドライビングフィールを実現しています。
ステアリングは、全速度域できめ細かな車速応動制御を行うピニオン軸アシストセンターテイクオフEPSを採用。さらに、センター付近のレシオをクイック化したバリアブルギアレシオ(VGR)で、クイックかつリニアなハンドリングとしています。
さらにトルク感応型ヘリカルLSD、205/45R17の大径タイヤを採用。ブレーキは、フロントを大径ベンチレーテッドディスク(φ300mm)とするとともに、マスターパワー、ピストン形状、パッドなどのチューニングを実施し、少ない踏力で優れた効きを追求。剛性感のあるブレーキフィーリングにより走る楽しさを向上させています。
《主なサスペンション諸元比較》
  旧TYPE R TYPE R
スプリングレート フロント 4.3kgf/mm 2.4〜4.6kgf/mm
リア 2.2〜4.2kgf/mm 3.8〜7.5kgf/mm
ダンパー減衰力
(0.3m/sec時)
フロント
(伸び) 245 kgf
(縮み) 161
164 kgf
67
リア
(伸び) 97 kgf
(縮み) 55
192 kgf
95
スタビライザー
サイズ
フロント φ26mm φ25.4×t4.0(中空)mm
リア φ22mm φ22mm
ダンパーマウント
ブッシュ(軸方向)
フロント 370kgf/mm 100kgf/mm
リア 370kgf/mm 370kgf/mm
タイヤサイズ 195/55R15 84V 205/45R17 84W
※プログレッシブレートタイプ

《サスペンションチューニング》
フロント リア

《VGRのレシオ設定イメージ》 《前下がりロール軸イメージ図》
レシオ設定 レシオ設定
  ロール軸
《フロントトーカーブをストレート化》   《ロール特性イメージ》
タイロッド長のロング化などにより、ダブルウイッシュボーンサスペンション同等のトーカーブを実現。コーナリング時の特性変化を低減。
フロントトーカーブ
  ロール特性

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