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どのように使われているかを考える。それによって、Newトゥデイのあるべきすがたが見えてきました。
使用目的の中心は、買いもの。他にもほとんどが暮らしの手足として活躍しています。レジャーに使われる場合でも、走行距離は比較的短いようです。これらから、軽自動車の行動半径は、市内および近郊が中心であると見ることができました。
そこで———日常の暮らしの中であつかいやすいクルマ、生活圏で活躍するための機能にあふれたクルマをめざしました。
荷物の内容は、ショッピングバッグなどの日常の手荷物がほとんど。大きなものでもベビーカーやスポーツバッグ程度であることがわかりました。
そこで———荷物スペースには日常の手荷物に必要充分な容量を確保したうえで、使いやすさのためと、使う人のための空間をこそ、優先するべきだと考えました。
平均乗車人数は、だいたい1.3人であるといわれています。家族旅行などの多人数での走行には、別に所有する大きなクルマを使うというのが実状でした。
そこで———何よりもドライバーにとっての乗りごこちや使いやすさを大切にして、その上で全体のつくりを考えていこうと思いました。
ドライバーの男女比率を見ると、女性の支持がかなり多いこともわかりました。
そこで———女性にとってのやさしい使いごこちを、積極的にとりいれていくことを考えました。
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これらは予想されていたことです。ですが軽自動車において、
買いものや通勤のために生活圏の中の短い距離を
日常の買いものや手荷物を積んで
ほとんどの場合ひとりで
おもに女性ドライバーに
使われる場合が、これほどまでに多いことに思いを新たにしました。
軽自動車はまさに「暮らしに役だつ身近なパートナー」として、一人ひとりに密着したものなのです。
Newトゥデイは「ユーザーがもっとも大切にする部分」「パーソナルな使われ方のために必要な性能や装備」の充実を徹底して考え、これまでにない新しい軽自動車のあり方を追求してみました。
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Newトゥデイのコンセプト開発では、原点にたちかえって軽自動車のよさを考え直してみました。
それは大きくわけて、以下の2つにまとめられます。
● | 経済性、とりまわしやすさ、手軽さ |
| ——— | これらは軽自動車がもともと持っている、ちいさいクルマの本質といえます。 |
● | 気軽さ、自分感覚、あそびごころ |
| ——— | これらは軽自動車のサイズ感を生かしてつくりだせる、プラスアルファの魅力です。 |
これらのよさがぞんぶんに発揮されたとき、軽自動車は「ともに生活する友人」になれるでしょう。いうならば
『マイ・パートナー・ミニ』
です。Newトゥデイのすがたとして、私たちはそんなクルマを考えました。
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これまでの軽自動車には、税制や車庫証明などの固有の制度の有利さを強調し、軽自動車としての本質を語りつくしていなかったという部分もあります。
そのためにNewトゥデイでは、「実際の軽自動車の使われ方」と「軽自動車ならではの本質的なよさ」とを考えあわせ、
『乗用専用設計』
という思い切った発想を原点にすえました。
それはさらに発展して、ドライバー最優先の考え方も生みだしました。これらによって、ほんとうに必要な機能は徹底して追求し、一方で、はぶけるものははぶくということができたのです。
これがNewトゥデイに盛りこまれた、さまざまな技術やデザインの基本的な発想です。
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