快適なるピュア・スポーツカーであるために、マニュアルミッションと併せてATモデルを設定したNSX。その、ピュアスポーツにおけるATの次代の進化として、「ハンドリングに集中できるマニュアルライクな操作」を実現したのがこの「Fマチック」です。
[Fマチック]開発のコンセプトは、ATのイージードライブと、スポーティなシフト操作の両立にあります。
したがって、センターコンソールのセレクトレバーをDレンジにすると、これまで同様のイージードライブが楽しめます。そして3/Mレンジのマニュアルモードを選択すると、ステアリングコラムに設置されたシフトスイッチのフィンガータッチ操作による変速が可能となります。シフトレスポンスとロックアップタイミングのクイック設定と相まって、レブリミットまでエンジンのパワーバンドを存分に使えるきわめてスポーティな操作が楽しめます。また、ATトランスミッションのギアレシオを、一段とスポーティな設定へと変更。よりダイナミックなドライビングが可能となりました。なお、選択された走行ギヤ段はインジケーターに表示されます。
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「Fマチック」では、ステアリング操作中でも混乱が生じないように、シフトレバーをフロアシフトと同じ側1箇所に設置しました。1速のみ、頻繁に過回転となることを避けるために、7000rpmになると自動的にシフトアップされるように設定してあります。それ以外は自動シフトアップは行われません。
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[Fマチック]のシフトスイッチをアップ、ダウンいずれか一方に2回連続操作すると、キャンセル速度域でない限り連続的なシフトチェンジが可能です。
停止時は、次の発進に備え、1速へ自動シフトダウンされます。
[Fマチック]とともに、よりスポーティな走行を楽しめるようギアレシオを変更しました。1・2・3速のギアレシオを9%下げ、4速は4%高めています。
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