これまでの概念から解き放たれた、新しいインテリア空間はどうあるべきか。ホンダは、(1)スポーツカーとしての人間優先の考え方。(2)走行性能に見合った高度な積極安全。(3)高性能にふさわしい高価値・高品位インテリア。これら3つのコンセプトのもとに、研究開発に取り組みました。
その過程において、ホンダはスポーツカー・フィーリングを重視し、最重要と考えられる因子を独自に抽出。その結果、いくつかの回答を導きだすことができました。腰から下はしっかりとサポート。そして、腰から上の空間はより広く。全方位にわたっての視界確保が重要であること、などです。
これらの要件を通じて最終的なインテリアのイメージとなったのが、モーターサイクルのフルフェース・ヘルメット。何故なら、ワイドな視界をもち、人間の顔を前、横、後、と適度に包みこむ柔らかさがあり、しかも換気にも優れた快適空間であるなど、スポーツカー・インテリアにきわめて適した特性をもっているからです。
キャノピーデザインによる全方位スーパービジビリティ、1by 1のダブルサラウンドコクピット、チルト&テレスコピック・ステアリングなど。視界、ドライビング・ポジション、操縦性、安全性、快適性、そして質感まで、すべてをクルマの性能と高い次元で調和させた空間を実現しました。 |