LEGEND FACT BOOK
LEGEND 2004.10.7
Safety アクティブセーフティ[歩行者認知支援システム]
音と強調表示による世界初の注意喚起機能。
遠赤外線カメラによる映像は、熱源対象物を白いシルエットとして映し出します。インテリジェント・ナイトビジョンシステムは、その対象物の中から歩行者を特定すると、注意喚起のための音を発すると同時に、ディスプレイに映し出された歩行者を囲むようにオレンジ色の枠で強調表示します。注意喚起機能は、自車の進路上にいる歩行者と進路に入ろうとしている横断歩行者に対して作動。一般道路の速度域において歩行者の位置に到達するまでの時間を予測し、充分な回避操作が行えるタイミングで注意喚起を行います。
注意喚起の作動範囲
 
●進路上の歩行者
車両の幅に対して左右それぞれ1.5m程度、前方30〜80mの範囲を進路と設定し、その範囲内にいる歩行者について注意喚起を行います。これは一般的な市街地道路での使用を前提に、道路幅約6m、片側車線約3mプラス路側帯のあるような道路を、車線右側いっぱいを走行していて左路側の歩行者に対して注意喚起することを設定条件としています。
●横断歩行者
設定した進路の外側にいる歩行者でも、遠赤外線カメラの画角約12°の範囲で進路に進入するような動きをしている歩行者について、注意喚起を行います。この12°の範囲は、一般的な歩行速度を検証し、右側から横断してくる歩行者がセンターラインを越えてくる前に注意喚起するために設定しています。
 
■歩行者検出エリアの設定 ■注意喚起作動範囲イメージ
歩行者検出エリアの設定 注意喚起作動範囲イメージ
あくまでもドライバーを主役にした、支援システム。
通常の運転で低速走行している場合は、ヘッドライトのロービームで肉眼による目視が充分に可能であり、約30km/h以上の速度で走行している場合に作動する設定としました。あくまでもドライバーの運転操作が中心であり、肉眼による目視が可能な状況ではそれを優先し、インテリジェント・ナイトビジョンシステムは見えにくい領域に対して認知支援を行います。
■インテリジェント・ナイトビジョンシステムの効果イメージ
肉眼同等の見え方 遠赤外線カメラによる映像
インテリジェント・ナイトビジョンシステム
↓
対向車のヘッドライトで歩行者が見えにくい状況 街灯のない道で歩行者が見えにくい状況 街灯の影響で歩行者が見えにくい状況
前方に視点を集中していても、音と強調表示によって歩行者を瞬時に認知でき、ゆとりをもって対処できます。
■インテリジェント・ナイトビジョンシステムは2004年12月生産開始予定。
インテリジェント・ナイトビジョンシステムの機能には限界があります。システムを過信せず、一般のクルマと同様に周囲の安全を直接確認して運転してください。また、画面を見るときは必要最小限にとどめてください。
インテリジェント・ナイトビジョンシステムは、悪天候などによる視界不良での運転を支援するものではありません。
車速が約30km/h以下の場合や停止状態でも映像は映りますが、注意喚起機能は作動しません。



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