LEGEND FACT BOOK
LEGEND 2004.10.7
LEGEND Inside Story
シャシーがちゃんとできて初めて、気持ちよく走れる。
シャシーのコンセプトは、高性能な走り味と高品位な乗り味を妥協なく両立させることでした。
シャシーのポテンシャルが高くなければ、SH-AWDや300馬力の性能は発揮できません。
特にサスペンションパーツはオールアルミ。ここまで徹底的に突き詰めたのは、NSX以来です。
もう一方の乗り味は、上級セダンとしての乗り心地です。直進でも旋回でも、不整路や荒れた路面でも、
足だけがしっかりと動いてくれて、キャビンは平然としている。そんなフラットライドを目指しました。
シャシー開発担当プロジェクトリーダー 奥 康徳

とにかく軽く、重心から遠いところを軽く。こんなセダンはかつてない。
高剛性化と軽量化、と言ってしまえば月並みですが、セダンでここまで徹底したことはかつてありません。
ボディの場合、まず第一に考えるのが安全。そして剛性です。そのうえで軽量化との両立になります。
最も大きな特徴は、ボディパネルにもアルミを多用していることです。ボンネットフード、フロントフェンダー、トランクリッド、そして前後のバンパービームにも。つまり、車体の重心から遠いところを軽くしていく。
その結果、慣性マスを小さく中央に寄せることで、数値以上に運動性能を高めています。
ボディ開発担当プロジェクトリーダー 勝又 裕次

不快な音はいらない。でも音のしないクルマでは、味わいがない。
走りの上級セダンの静粛性を、どう“表現”するか。300馬力エンジンとSH-AWDがあるので
振動や騒音の要因は多いのですが、遮音材をたくさん使うと重くなってしまいます。
そこで、軽く静かにするために吸音材を効果的に使っています。ただ、音のしないクルマを運転しても
楽しくもありません。不快な音は徹底的に消す。でも走りを実感できる音は活かす。
アクセルを踏んだ時にリニアに伝わる心地よいサウンドを、静かさの中で感じていただけると思います。
NV開発担当プロジェクトリーダー 根本 昭一



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