LEGEND FACT BOOK
LEGEND 2004.10.7
Distinctive Styling デザインクオリティ
質への飽くなき追求が果たした、こだわりの意匠。
クラフトマンの技を集めて深みを求めた、
フラッグシップならではのデザインクオリティ。
Hondaのフラッグシップセダンとして最高の品質を求め、製造部門などとの連携をこれまで以上に強化し、新たな技術を数々投入。インテリアにおいては、風合いや触感などの本物感にこだわり、最新技術と匠の技を融合するなど多方面の英知を結集し、すべてに質の高いデザイン品質を達成しています。
エクステリアデザインの新しい表現を可能にしたアルミ高速ブロー成形技術。
アルミ高速ブロー成形説明図 フロントフェンダーとトランクリッドに高圧ガスを利用した新しい成形技術を採用。板状のアルミ材を高温状態にし、高圧ガスの圧力で「上型」に押し付けることで成形します。これにより、アルミの合金技術とあわせ、従来のプレス成形に対し約10倍もの延びを実現。複雑な造形を可能にします。また、アルミ材の急速加熱技術の向上によって生産速度を約1/10に短縮することで、量産化を可能にしました。 エクステリアデザインの新しい表現を可能にしたアルミ高速ブロー成形技術。
手作業による工程を施し、
圧倒的な輝きと深みのあるコントラストを実現した、超高外観塗装技術。
塗装の肌を平滑に美しく仕上げることができ、高級感のある表現を実現する新しい塗装技術「超高外観塗装」を採用。ボディカラー全6色に対応しています。生産ラインにレジェンド専用塗装ラインを増設し、さらに熟練した職人による精密な作業工程を設けるなど、極めて高い品質を追求しています。
塗装プロセス
従来のシングルクリアは、電着という下塗り処理の上に、第1中塗り、第2中塗り、ベース、クリアを重ねていきます。これに対し超高外観塗装は、中塗りの後に熟練した職人の手により丹念に水研ぎを行い表面を平滑化。さらにクリアを2回重ねて塗り、クリア層の厚みを増すことで、より深みのあるコントラストを実現しています。また、新設定カラーのセレスティアルシルバー・メタリックには大粒径アルミ光輝材を採用。これまでにない輝きを持つ金属感を表現しています。
塗装プロセス比較図
アルミ外板を高品質に仕上げる、セルフピアスリベット接合。
アルミを採用したボンネットフードとトランクリッドの構成部品の接合に、熱を一切使わないセルフピアスリベットを採用。従来のスポット溶接に対し、熱や火花による微細な変化をも抑え、高品質な外板に仕上げるとともに、電力消費の削減にも貢献しています。
写真は塗装プロセスの説明のためのものです。
天然木ならではの質感を表現した、天童木工製の本木目パネル。(エクスクルーシブパッケージ)
インテリアの特徴であるM字ラインモチーフをさらに質感高く表現するために、インストルメントパネルにはカーリーメイプルというカエデ独特の美しい縮み模様が入った本木目材を採用しました。高級家具や楽器の外装材として用いられるこの木目材を、高級家具メーカーとして知られる天童木工の手により高度に加工。これにより、絞りの深い立体的なボリューム感と、見る方向によって表情を変える天然木ならではの深い味わいを持つ、高品質な本木目パネルを完成しています。
天然木ならではの質感を表現した、天童木工製の本木目パネル。 天然木ならではの質感を表現した、天童木工製の本木目パネル。
微細なシボ表現としっとりとした質感を実現した、ウレタンスプレー表皮。
インストルメントパネルとドアライニングアッパー部に、彫りの深い革のイメージとソフトな質感を統一して持たせるために、新たなウレタンスプレー製法による表皮を採用しました。レーザーエッチングによる革シボ模様が彫り込まれた金型に、ウレタン表皮材をスプレー塗布。その表皮材を基材にセットし隙間にウレタンを注入して発泡させます。これにより、高密度なシボ模様としっとりとした風合いを表現することができ、上質な空間演出を実現しています。
微細なシボ表現としっとりとした質感を実現した、ウレタンスプレー表皮。



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