LEGEND - 1990.10

LEGEND
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EXTERIOR

タイプα 本革シート装着車
Photo:タイプα 本革シート装着車

〈エクステリア・デザインのねらい〉
●存在感、緊張感のある、スポーティなイメージの追求。
●圧倒的な走りの世界の主張。
テーマは、低全高・ワイドスタンスを基本に、高資でグラマラスな骨格と、生き物を思わせる表情ある躍動感表現の融合をめざしたソリッド&セクシーとしました。しかも細部にいたるまで入念なつくりを施し、グローバル・エグゼクティブのための、新しい走りを予感させるエクステリア・デザインを完成しました。

パーソナルに、そしてのびやかに。走りと快適性を全身であらわす官能のフォルム。
圧倒的な走りを予感させる躍動的なライン。新レジェンドには、高級ドライバーズカーの新しい存在感を語るスタイリングを求めました。4,940mmの全長と1,405mmの全高。1,810mmの全幅。そしてFFミッドシップがもたらす2,910mmの超ロングホイールベースとフロント・ショートオーバーハング。低く、ワイドで、前後を大きく絞り込ませたグラマラスなボディを完成させました。また、フロントグリルをフードと一体化したアグレッシブでソリッド感あふれるフェイスデザインとし、さらにその低いノーズからテールエンド、キャビンまわりと、すベてにフラッシュサーフェス化を実施。風切り音を抑えるとともに、豊かで緊張感のある高質なボディラインを形成しています。
4面図
タイプα 本革シート、助手席用SRSエアバッグシステム装着車
Photo:タイプα 本革シート、助手席用SRSエアバッグシステム装着車

流麗な曲線をさらに強調する入念な仕上げ。
高質なスタイリングを完成させるため、新レジェンドはボンネットやトランク、ドアまわりなどのチリ段差を旧モデルの約1/2と極小化。全体を見切りの少ないシンプルな構成とし、しかも細部にいたるまで入念な仕上げを施しています。アウタードアハンドルは握りやすく、しっかりとドアが開閉できるグリップタイプで、さらに継目のない一体式のデザインとしています。フロントウインドウ、リアウインドウはコーナー・ピースのないすっきりとした外観としました。サイドウインドウまわりについても、サッシュの断面を小型化し、さらにサブシールを採用。ピラーとガラスの段差を抑え、外観も向上させています。

ドアレギュレータ
ドアチェッカー
開けた瞬間に質の高さが伝わる
高品位設計ドア。

ドアオープン時の外観向上を図るため、小型鍛造ドアヒンジやメッキ処理を施した鍛造ドアストライカーを採用し、ドアスイッチもドアロック内へ移動しています。同時に新設計ドアロックにより、重厚でメリハリのある閉まり音を実現しました。またウェッジタイプのドアストライカーにより、しっかりしたドアホールドを追求。ドアチェッカーのコイルスプリングに大径ボールを使用することで、なめらかなドア開閉フィーリングをもたらしています。さらに非対称アームのドアレギュレーターにより、サッシュに沿ったスムーズなガラスの昇降も実現しました。しかもガラスの押し出されを防ぐ構造の採用、プレス成形したインナーサッシュによりボディとガラスの段差を極小化。ドアサッシュサブシールにより、見切りすき間“0”化および、ガラスとのシール性を向上させ、高速走行時の風もれを防いでいます。

サイドシルガーニッシュにも施した、高級ドライバーズカーとしてのきめ細かな配慮。
サイドシルモールの外側にサイドシルガーニッシュが張り出した新しい構造とし、ドア下部とのすき間をしっかりとシールしました。乗降時に、サイドシル部に付着した泥などによる裾よごれを防ぐとともに遮音性も向上させています。

電動スモークドガラス・サンルーフ(装着車を設定)
スイッチひとつで全開するワンモーション・オープンタイプ。サンルーフを支えるフレームを樹脂化し、排水溝を一体成形。リンク類も小型化し、チルト&リフト溝を分割して配置することにより薄型化を実現しました。換気に便利な電動チルトアップ機構も備えています。

二重レンズハロゲンヘッドライト(フォグランプ内蔵)
クリアなアウターレンズとレンズカットを施したインナーレンズの二重レンズタイプとし、その間にエクステンションを設置。“動物の目”を思わせるようなシャープで立体的なデザインを実現しました。またアウターレンズを固定することでヘッドライトとボディとのチリを極小化。外観を向上させています。さらにフォグランプにはサブリフレクターを採用し光量アップを図っています。

熱反射ガラス
ウインドウは太陽の熱をクロム被膜によって大幅にカットする熱反射ガラスを採用しました(タイプα/リア)。直射日光による熱さを抑えます。

全面ブロンズガラス
質感の向上を図るため、全面ブロンズガラスを採用。フロント(タイプα/β)、リア(タイプα)はハーフシェードとしています。

高品位マルチリフレクターテールライト
マルチリフレクターと横カットのみを施したインナーレンズ、そしてクリアな表面レンズとの組み合わせにより、奥行き感のあるクリスタルなイメージをつくりあげました。しかもライトと一体成形のエンドラバーベゼルの採用で、すき間のないボディ合わせを実現しています。

夏冬切り換え機構付ワイパー
静粛性の高いスムーズな作動のために、ワイパーの駆動系を一体アルミフレームにマウント。また、ワイパーブレードを一段上方へ移行させ、ワイパーパターンを変化させる夏冬切り換えタイプとしています。冬期積雪時にもコンシールド内の雪だまりによるワイパーロック、およびシステム破損防止に役立ちます。



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