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ENGINE&TRANSMISSION

油圧タペット断面図 エンジン
グラフ

ロッカーアーム内蔵式・超小型油圧タペット付1カム4バルブ。
“優れた吸・排気効率と燃焼効率を発揮する1気筒4バルブ・センタープラグを、軽量、コンパクトで成し遂げる”。高性能な走りを実現するために、新レジェンドのエンジンにまず求められた要件です。そこで、新開発V6エンジンでは、よりいっそうの軽量・高効率化をめざし、バルブトレーンをまったく新設計。1本のカムシャフトで1気筒4バルブを駆動するという同じ1カム4バルブ方式ながら、従来のスイングアーム、ロッカーアーム、プッシュロッドを組み合せた機構に代え、新開発・超小型油圧タペット内蔵のロッカーアームを介して直接駆動する、きわめてシンプルなレイアウトをとっています。これによりシリンダーヘッド部の大幅な軽量・小型化を達成。排気量をアップしたにもかかわらず、エンジン重量を軽減するとともに、幅、高さを縮小させることに成功しました。また、この油圧タペットの採用によってバルブトレーンのフリクションを飛躍的に低減し、振動や騒音を効果的に抑えています。

共鳴効果、慣性効果を有効利用し、吸気効率を高める2段共鳴過給吸気システム。
2段共鳴過給吸気システム
吸気効率を極限に迫るまで高め、新レジェンドのエンジンにとってキーとなる低中速回転域でのトルク特性を大幅に向上させるため、吸気システムに共鳴過給の考え方を導入しました。6気筒エンジンでは、各バンクごとに、それぞれの3気筒の吸気マニホールドをチャンバーで結ぶと、あるエンジン回転数で、各気筒で発生した脈動波がチャンバー内で合成され共鳴を起こします。共鳴過給とは、この共鳴によって増幅された圧力が吸気ポートにもどり、吸気行程において吸気バルブ前部分の圧力が高くなったときにシリンダー内に多量の空気が引き込まれる効果を利用し、充填効率をアップさせようというものです。この共鳴効果はエンジンの低中速回転域ではとりわけ高いものの、高回転域ではむしろそのチャンバー設定のために吸気効率の低下を招いてしまいます。また、低中速回転域でも共鳴管つまりチャンバーの長さによって共鳴効果が得られる回転数は異なっています。一方、高回転域ではピストンの運動によって加速された空気の運動エネルギーを利用する慣性効果が有効です。そこで、両バンクを結ぶ大きめのチャンバー内に共鳴連通バルブと2つの共鳴管切り換えバルブをそなえた2段共鳴過給吸気システムを新開発。共鳴管切り換えバルブの開閉によって共鳴管長を2通りに変えて、低回転および中速回転域で2段階の共鳴効果を得ながら、高回転域では共鳴連通バルブを開き、慣性効果も活かす機構としました。システムの大型化を避けつつ、低中速回転域でのトルク特性のファインチューニングを実現しています。

床下スペースを有効利用し、優れた排気能力を確保したエキゾーストシステム。
優れた排気能力を確保して出力を向上させるため、各バンクのエキゾーストパイプの長さを等しく設定。V6エンジンでは各バンクで交互に燃焼が起こることから、通気抵抗を減少させスムーズな排気を行うには、この等長化はきわめて有効な方法です。また、プリチャンバー一体のキャタライザーを採用して低フロアトンネルを成立させ、大容量の異形断面サイレンサーによって床下スペースを有効利用しながら高い消音効果を確保するなど、スペース効率にも優れたエキゾーストシステムに仕立てています。
エキゾーストシステム

強力で安定した点火を確保するデストリビューターレス・ダイレクト点火システム。
低速から高速まで的確な点火を得るには、電圧の安定した供給がポイントになります。新開発V6エンジンでは、各気筒の点火プラグそれぞれにイグニションコイルを取付け、高圧電流を直接送って点火を行う、ダイレクト点火システムを導入。ハイテンションコードを持たないため、エネルギーロスのない高い発生電圧の確保ができることに加え、デストリビューターレスで可動部の劣化がないことにより、耐久信頼性の向上も果たしました。また、点火プラグには、電極に白金チップを使用した白金プラグを採用。より確実な放電と長期メンテナンスフリーを実現し、信頼性をさらに高めています。

高度な電子技術により燃料供給を精緻にコントロールするPGM-FI。
ホンダF-1にも採用され、精度、信頼性の高さにおいて確かな実績をもつPGM-FI(電子燃料噴射システム)が、さまざまな状況でつねに安定した燃料供給を行います。新レジェンドでは、このPGM-FIと電子制御オートマチックのECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)を一体化することによって、高精度コントロールをよりシンプルな回路構成で実現。信頼性を高めると同時に省スペースも図っています。

ペダルストロークに応じ、リニアに駆動力を発揮させる非線形アクセル応動スロットル。
ペダルストローク
アクセルフィーリングも入念に配慮。スロットルドラムに設けたカムとリンクの組み合わせによってペダルストローク量とスロットル開度の関係を適切に保つ、非線形アクセル応動スロットルを新開発しました。ペダルストロークに応じたリニアな駆動力特性を得ながら、低スロットル開度域ではストローク量との関係をなだらかにし、操作性向上を図っています。

吸気騒音の低減など入念に施した騒音対策。
エアクリーナーケース内面に吸音材を装着し、吸気騒音を大幅に低減。クランキング音の音質向上を図るため、減速スターターを遊星歯車式としてかみ合い率をアップするなど、エンジン本体のみならず、騒音対策をすみずみまで実施しています。



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