LEGEND - 1990.10

LEGEND
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斜め衝突テスト
写真は、斜め衝突テスト。
〈開発のねらい〉
●世界同一仕様の高剛性新骨格ボディ。
●国産車初、シートベルト・プリテンショナーおよび運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムなど、最新の乗員保護システム。
●TCS、A.L.B.など、事故を未然に防ぐための知能化技術。
これらをはじめとする、いま考えうる最も進化した安全性能を身につけることで、限りない信頼感に支えられた走りの世界を提示します。
新フレーム構造


世界各国の安全基準を基に、厳格な開発目標要件を設定。
米国、カナダ、欧州全域、オーストラリアなど、広く世界にその実力を問いかける新レジェンド。安全性においても、日本のみならず世界各国の厳しい安全基準をクリアする性能が要求されました。しかも、それに加えてホンダは独自に目標とする要件を設定し、研究開発。ボディに関しては、世界同一仕様の構造とし、高い性能水準をめざしました。

衝撃を効果的に吸収する、新ボディ構造。
ホンダが確立した新剛性尺度と骨格づくりに基づく高剛性新骨格ボディ構造が、新レジェンドのめざす高い安全性能を基本から支えています。万一アクシデントが起こってしまった場合に、乗員をいかに守るか。その可能性をさらに広げるのが新レジェンドに注がれたボディコンセプトです。その一つが、きわめて高い衝撃吸収性能を実現したクラッシャブル構造です。前後に変形領域を設けることで衝撃エネルギーを段階的に弱め、同時に強度を高めたキャビン部分で、より確かな乗員保護をめざします。

衝突時のエネルギーをスムーズに受け止める、新フレーム構造。
フロアフレームを縦に流し、途中を二股化した上でさらに多分化。エネルギーが、サイドシルにオフセットして入力する構造としました。また、エンジン縦置レイアウトを生かし、縦骨をストレートかつ均一断面で通すことで、衝撃は吸収されつつ分散されながら、強化されたキャビンに均一に伝わります。こうしたスムーズな骨格の流れと高剛性キャビンにより、耐衝突性能も大きく向上しています。

パイプ式ドアビーム。
パイプ式ドアビーム
側方の衝撃などに対応し、新レジェンドはドアの板厚を0.7mmから0.85mmにアップした上で、ドア内部にドアビームを装着しました。しかも、プレス凸断面式ではなくパイプ式としたことで、高強度を実現すると同時に、軽量化も果たしています。

ドアロック強度の向上。
ドアロック強度の向上
ドアロックは反力2分タイプ噛合機構。またドアストライカーを鍛造化することで、きわめて高い強度のドアロックを実現しました。



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