Inspire SABER - 1995.02

INSPIRE/SABER
Inspire SABER

ENGINE&TRANSMISSION
イメージ写真

TRANSMISSION
スムーズ&ナチュラルを具現化した、プロスマテック(タイプII)採用の7ポジション電子制御4速オートマチック。
エンジンとともに最適な前後重量配分をもたらすため、ディファレンシャルを別体構造としたオートマチック・トランスミッション。
インスパイア/セイバーは、スムーズ&ナチュラルをテーマにドライバビリティの向上を図り、人間のシフト感覚に近いリニアな応答性をもつ先進のオートマチック機構を完成させました。
その最大の特長は、ファジー制御を採用することでドライバーのストレスを軽減した変速スケジューリングシステム、プロスマテック(タイプII)にあります。
これは、スロットル開度、エンジン回転数、車速、シフトポジションから、コンピュータが平地での予想加速度および走行中のクルマの実加速度を瞬時に算出。最適なシフト制御を行なう知能的なシステムに、さらに登坂路におけるファジー制御を加えたものです。つねに最適なギヤ選択が行なわれ、ドライバビリティの向上に大きく寄与しています。
7ポジション電子制御4速オートマチック

よりなめらかな変速を求めて、
変速時の油圧をつねに最適にコントロール。
変速ショックを減少させるため、徹底したコンピュータ解析を行ないました。
とりわけ、リニアソレノイドによる油圧過渡特性の最適化に力を注ぎ、クラッチへの供給ライン圧制御を実施しました。
また、アクセルが高開度のときは速やかにクラッチへ油圧を送り、低開度のときはゆるやかに立ちあげる切り換え制御を採用。変速時やインギヤ時のショックを大幅に低減しました。
さらに今回、H∞制御をはじめて採用。長期間使用にともなう変速フィーリングの悪化を防いでいます。

ダイレクトな走行感と、燃費の向上をめざして、
ファジー制御ロックアップを採用。
通常のロックアップに加え、車速、アクセル開度などからコンピュータが適正なトルコンスリップ率を算出して制御を行なう、先進のファジー制御ロックアップを採用しました。これにより、平地走行における4速のロックアップ領域が拡大。定速走行時に少しアクセルを踏み込んだ場合でも、ファジー制御ロックアップにより、いっそうダイレクトな走行フィーリングと低燃費化を可能にしています。

走行中のギヤノイズを抑え、高い静粛性を実現しました。
1速から4速のギヤ噛み合い率を高めるとともに、伝達系をラバーフローティング化し、走行時のギヤノイズの低減を図りました。

シフトパターンにも高級車らしさを。ホンダ初のゲート式ATセレクトレバー採用。
プレステージ性を感じさせるデザインと、豊かなドライビングプレジャーの演出。ホンダ車としてはじめて、インスパイア/セイバーは、ゲート式ATセレクトレバーを採用しました。
[N][D4][D3][2]の各レンジ間は、マニュアル感覚で素早くシフトチェンジできるうえ、[N]→[R]、[2]→[1]レンジへのチェンジにはプッシュ機構を設けシフト操作をより確実なものに。山道などでひときわスポーティな走行感を満喫できます。
また、トランスミッション側に設けられたディテント部にローラーベアリングを採用して、フリクションの軽減を図るなど、確実で軽快なシフトフィールを実現しています。
ゲート式ATセレクトレバー
ゲート式ATセレクトレバー


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