insight - 1999.09

INSIGHT
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ホンダIMAシステム概要
HONDA LEV
ホンダの高水準な排出ガスクリーン化技術を活かし、有害物質の大幅な低減を実現。
大気汚染や酸性雨の要因となり、人体に直接影響を及ぼす恐れのある、排出ガス中のCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)を低減するために、ホンダは独自のLEV技術を開発し、多くの量 産車に採用しています。インサイトでは、キャタライザーやシリンダーヘッドに新たな技術を採用し、これまで一般 的には困難とされてきた、大幅な低燃費化と排出ガスのクリーン化を両立。世界最高レベルの環境適合性能を実現しています。

リーンバーン対応NOx吸着型キャタライザー   エキゾーストマニホールド一体型アルミシリンダーヘッド
優れたクリーン性能を発揮する、新開発リーンバーン対応NOx吸着型キャタライザー。
希薄燃焼で排出されるガスは酸素濃度が高いために、特にNOxのクリーン化は難しいとされてきました。そこで、排出ガスの反応特性を利用した、リーンバーン対応NOx吸着型キャタライザーを新たに開発しました。まずリーンバーン時の排出ガス中から、NOxの大部分をキャタライザーに吸着させて分離します。このNOxは理論空燃比で燃焼されると酸素濃度が低くなるため、CO、HCの還元作用によって浄化されます。こうして再び効果 的な吸着が可能な状態となることで、あらゆる走行状況でのクリーン化をハイレベルで達成しています。
浄化性能をいち早く引き出す、世界初のエキゾーストマニホールド一体型アルミシリンダーヘッド。
排気システムの高効率化を追求した結果、エキゾーストマニホールドをヘッド内で集約し、一体型としました。放熱面 積を最小に抑えることによって、エキゾーストマニホールドからの放熱を抑え、排出ガスの熱損失を低減。キャタライザーの温度上昇を早めることで、浄化性能を大幅に向上させるとともに、部品の軽量 化やシステムの合理化も同時に実現しています。また、排気系をエンジン後方に配置することで、キャタライザーの温度上昇をさらに早めています。

平成12年排出ガス規制値との比較
(10・15モード)
平成12年排出ガス規制値との比較
 
平成12年排出ガス規制値を50%以上も下回る、先進のクリーン性能を実現。
リーンバーン対応NOx吸着型キャタライザーやエキゾーストマニホールド一体型アルミシリンダーヘッドを新開発したことで、排出ガスに含まれるCO、HC、NOxを大幅に低減。2000年10月から施行が予定されている、平成12年排出ガス規制に適合し、しかも規制値を50%以上も下回る、優れたクリーン性能を実現しています。



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