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燃料電池スタックや駆動モーターなど単体のコンパクト化に加え、各システムをユニット構造にして部品を高密度に集約するなど、徹底的な軽量・コンパクト化を推進。その結果、従来に対してパワープラント全体で重量比180kg、容積比45%の大幅な軽量・コンパクト化を達成しています。 |
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●燃料電池システムを大幅にコンパクト化してユニット化 |
従来2BOXあったスタックを1BOXに集約。この構造により、2つのスタックを連結する部品が削減でき、さらに水素供給システムや加湿システム、コンタクターを一体化。従来の燃料電池システムボックスに対し、65%もコンパクト化した燃料電池ユニットを完成させました。これにより、従来の床下占有配置からセンタートンネルへの設置を可能にし、低床・低全高を実現しています。 |
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●駆動モーターとギアボックスを同軸化してPDUとユニット化 |
駆動モーターとギアボックスのシャフトを同軸化するという画期的な手法により、従来に対して駆動軸基準で162mmのコンパクト化を実現。さらに、PDU(パワードライブユニット)も一体化したことで、高さも240mm短縮しました。これより、シャープで大胆なショートノーズデザインを実現しています。 |
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■駆動モーターとギアボックスの同軸化およびPDUとのユニット化 |
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(単位:mm) |
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●コンパクトで高効率なリチウムイオンバッテリーを採用 |
燃料電池のアシスト電源については、アシスト性能やエネルギー回収率の向上と、軽量・コンパクト化のために、リチウムイオンバッテリーを新たに開発。従来のウルトラキャパシタに対し、重量比40%、容積比50%のサイズダウンを実現し、リアシート下に収めたことで、タンデムディスタンスの拡大やゆとりのトランクルーム確保などに貢献しています。 |
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■バッテリー比較 |
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■バッテリー重量比較 |
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■バッテリー容積比較 |
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●高圧水素タンクの各部機能を集積 |
リア席のスペースやトランクスペースの確保を考慮し、2本設置していたタンクを1本化しました。同時に遮断弁、レギュレーター、圧力センサーなど、充填・供給システムをインタンクモジュールに集積化することで、部品点数を従来より74%削減。タンク容量を増加させながらも搭載スペース効率を24%向上させています。 |
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●ラジエーターを3層一体に集約 |
パワープラントの高効率化や、車両の軽量化、空力性能の向上などにより、発熱量を大幅に低減。さらに、モータールーム内への冷却風取り入れ構造の見直しによってラジエーターの冷却性能も向上。これらによって、FCラジエーター、ドライブトレインラジエーター、エアコンコンデンサーを3層一体構造に集約しました。従来に対してラジエーターユニットの占有面積を40%削減し、シャープなフロントマスクの実現に大きく貢献しています。 |
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