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徹底した、NVH低減対策。 |
高い安全性と信頼性を両立させるために、大型断面で堅牢なアンダーフレーム構造をもつ高剛性モノコックボディを採用。さらに、可能な限り不快な音や振動を抑えるために、徹底したNVH低減に取り組みました。音や振動というのは、発生源をひとつ抑えると、また別なところから発生するなど、容易には解決できないものです。ドマーニの場合にも、ステアリングから発生する振動をはじめ、細部にわたる対策を何度も練り直しながら、妥協することなく、目標に掲げたレベルのNVH低減を達成しました。
主な対策項目は4つ
1.
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ボディ全体のしっかり感向上 |
2.
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常時手に触れるステアリング部におけるアイドル振動の低減 |
3.
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不快なこもり音、エンジン透過音の低減 |
4.
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風切り音の低減 |
具体的には
〈ボディ剛性アップ〉
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リアバルクヘッドガセットを強化。 |
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センターピラースティフナーに厚板採用。 |
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大型断面のフロントサイドメンバーによる剛性アップ。 |
〈ステアリングコラム支持系の剛性アップ〉
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ステアリングハンガーブラケットの板厚アップ。 |
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ステアリングハンガービームの支持点拘束強化。スティフナーで支持面剛性アップ。 |
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ステアリングハンガービームのトンネル部支持点をスティフナーで強化。 |
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ステアリングコラムブラケットのクローズド化による高剛性化。 |
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コラムパイプを厚板化。 |
〈遮音性能向上〉
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ダッシュボードインシュレーターの表皮面密度をアップ。 |
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フロア・メルシートの面積を拡大し、厚さアップによるダンピング効果の向上。 |
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リアピラーに遮音材を採用。 |
〈エンジンの中周波伝達音低減〉
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エンジンマウントのリアブラケットを1.8Lでは剛性アップ、1.6Lにはダイナミックダンパーを採用。 |
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液封マウントの採用。(全車) |
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トランスミッションマウントブラケットに補強剛性アップ。 |
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パルセーションダンパーによる燃料吐出脈動音解消。 |
〈排気系騒音低減〉
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サイレンサーの容量をアップ。 |
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エキゾーストパイプに整流板を採用。 |
〈風切音低減〉
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高剛性サイド見切りサッシュ採用。 |
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ドアサッシュに大型断面中空構造の三重シールを採用。 |
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センターピラー中空シール採用による密閉度アップ。 |
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亜鉛メッキ鋼板使用部位図
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澄んだ音色が気持ち良い、ドアの開閉音。 |
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ドマーニのめざす気持ち良さは、ドアの開閉音にまで徹底しました。そのチューニングの方法にも、人間工学のSD法を駆使。ドアの開閉音の嗜好性を分析し、結果を周波数と音圧、さらに収束時間に当てはめ、嗜好性の分布図を作成しました。このデータをクリアするドアとドアロックを作るために、具体的には、低い周波数と高い周波数だけを短い収束時間に出すようにチューニング。ドアサッシュ部にオープニングシールを設けたことなどにより、多くの人が気持ち良いと感じる開閉音を実現しています。 |
細心の防錆対策で、ロングライフボディを実現。 |
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美しい外観と優れた耐久性をめざして。ドマーニは、ボディの高剛性化を進めるとともに、細心の注意を払って徹底した防錆処理、耐チッピング処理を施しました。
〈防錆処理の具体的な工夫〉
(1)
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錆に強い亜鉛メッキ鋼板をボディの各所に使用。 |
(2)
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下塗り塗装がボディ内部まで充分に塗布されるように、スポット溶接部以外は極力隙間を設ける浮かし構造化し、塗装のエアポケットを防止するエア抜穴を適正化。 |
(3)
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フード、ドア、トランクなどの錆びやすいヘミング末端にダストシーラーを塗布し、フロア下面をはじめチッピングダメージを受けやすい部位には塩ビゾルコートを塗布。 |
(4)
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水が侵入する構造部位の水抜穴を効率的に設定するとともに、水が抜けにくい部位には防錆ワックスを塗布。 |
(5)
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サイドシル部は、溶接フランジを水の溜まりやすい下向きから横向きに変え、さらに樹脂製ガーニッシュでカバーして石はねなどによるダメージを防止。 |
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地球や社会にとっても、
きもちいいクルマであるために、リサイクル化を推進。 |
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地球環境保全の視点から、クルマ自体の部品をできるかぎり再利用するために、ドマーニはリサイクル化にも取り組みました。まず、樹脂部品のなかで特に大きな割合を占める前後バンパーのリサイクル化に対応。バンパーをボディに直接取り付ける構造とすることで、樹脂部品だけを取り外しやすくし、解体の作業性を向上させました。しかも、バンパーのリサイクル材をリアコンビランプのインナーカバーに再利用するとともに、リア・エアアウトレット、フューエルパイプカバー、フロントスプラッシュガードへの再利用も進めています。同時に、原則的に100g以上の樹脂部品には、選別しやすいように材料記号を明示し、リサイクル性を高めています。 |
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