FACT BOOK
CROSSROAD
CROSSROAD 2007.2.22
MULTI DRIVING Power Train
日常域での扱いやすさと低燃費を両立したエンジン。オフロードでの安定した走りを生む先進機能。
トルクフルな中低速域と、優れた燃費性能の i-VTECエンジン。
1.8Lは走りと燃費のベストバランスを、2.0Lはさらに走りを追求したエンジンに仕上げました。
エンジン開発にあたっては、中低速域での扱いやすさと低燃費という、日常での使い勝手を重視。
その実現のために、中速トルクと燃費に優れた「可変吸気量制御」i-VTECエンジンを採用しました。
クロスロードに搭載したi-VTECエンジンは、Honda独創のVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を進化させ、低負荷走行時に吸気バルブの閉じるタイミングを遅くした、可変吸気量制御エンジンです。
さらにスロットルバルブを最適に制御するDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)によって、燃費のよい吸気バルブの遅閉じ領域を最大限活かせる設定としています。
加速時には充分なトルクを発生させ、一定速になるとできるだけ遅閉じ領域を使えるようDBWとギアレシオを設定。
また、吸排気系に形状等の最適化を行い、効率のよい吸気量の獲得を可能にしました。
これらにより低速域からの力強いトルクを発生するとともに、卓越した低燃費を実現。
しかも、高水準の排出ガスクリーン性能も達成しています。
Photo:2.0L i-VTECエンジン
Photo:2.0L i-VTECエンジン
2.0L「可変吸気量制御」i-VTECエンジン
2.0L「可変吸気量制御」i-VTECエンジン
※1  20X。
※2  一部タイプやメーカーオプション装着によって「平成22年度燃費基準+10%達成車」もあります。
1.8L「可変吸気量制御」i-VTECエンジン
1.8L「可変吸気量制御」i-VTECエンジン
「可変吸気量制御」i-VTECシステム
走行状況に応じ、DBWによるスロットルバルブ制御と、VTEC機構による吸気バルブの閉じタイミング制御(2バルブのうち1バルブ)を行い、クルーズ時などの低負荷走行時にはポンピングロスを低減し、発進・加速時など高い出力・トルクを必要とするときには、吸気充填効率を最大限に高めます。これまでポンピングロスにより悪化していた低負荷走行時のエネルギー効率を大幅に向上することで、トルクフルで力強い走りと低燃費を両立しました。
エンジンに合わせて最適チューニングした5速オートマチック・トランスミッション。
ギア段間差が少なく、スムーズにつながる5速オートマチック・トランスミッションを採用し、エンジンに合わせ最適チューニング。1.8L用はハイレシオで走りと燃費の最適化を図り、2.0Lはローレシオ化し、走り重視の設定としています。
ともに走行状態に応じて理想的なスロットル制御を行うDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)と連携し、爽快かつ経済的な走りを実現。
1〜3速の間のみで変速するD3モードを備え、山道もパワフルに走行できます。
さらに、シフトホールド制御により、カーブでの不要なシフトアップを抑制。
快適なコーナリングと、コーナー出口での力強い加速を実現します。
Photo:20X エンジンに合わせて最適チューニングした5速オートマチック・トランスミッション。
Photo:20X
D3モードにすると、1〜3速で変速。
下り坂などエンジンブレーキが必要な時に便利です。
雪道、坂道に頼もしい、新開発ヒルスタートアシスト機能採用のVSA(車両挙動安定化制御システム)。(4WD車に標準装備)
ブレーキ/エンジントルク制御により、左右輪の駆動力を緻密にコントロールするVSA。
左右輪で路面状況が異なる場合、滑りやすい側の車輪にブレーキをかけ、反対側の車輪への駆動力配分を増やすことでホイールスピンを抑制し、より安定した走行を可能にします。
さらに新開発のヒルスタートアシスト機能は、坂道でも安心して発進できるシステムです。
坂道などでブレーキを放した際に、後退してしまうような時、ブレーキ圧を保持(約1秒間)することによって後退を防ぎ、あわてることなくブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替えることができます。
作動する角度を約5%〜35%勾配で設定。4WD車全タイプに採用しました。
VSA作動イメージ図
VSA作動イメージ図
ヒルスタートアシスト機能作動イメージ図
ヒルスタートアシスト機能作動イメージ図
後輪への伝達駆動力の応答性を高め、より逞しい走破性をもたらす新リアルタイム4WD。
通常はほぼFF状態で走行し、発進・加速時や雪道など走行状況に応じて後輪にも適切な駆動力を配分するHonda独自の新リアルタイム4WDシステム。
後輪へ駆動力を伝達するデュアルポンプシステム(DPS)にワンウェイカムユニットを追加することで、前輪の空転検知能力を大幅に向上。
きわめてクイックリーな駆動力伝達を可能にしました。
FF矢印4WDの切り換えを瞬時に行い、雪道などでの発進性やコーナリングの安定性を飛躍的に高めています。
新リアルタイム4WD作動イメージ
新リアルタイム4WD作動イメージ

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