FACT BOOK
CR-V
CR-V 2006.10.12
Performance / Body / Silence
走りと空間に質の高い心地よさをもたらす、高精度なボディ性能。
たくましい走りと快適・安心な空間を支える、ハイバランスボディ。
軽量部材の採用を拡大したうえで板厚や断面形状を適切に設計し、結合強度も徹底して高めることで無駄のない、軽量かつ高剛性のボディ骨格を形成。軽快かつたくましい走り、乗り心地や静粛性に優れた室内空間、衝突安全性能を高次元でバランスする精度の高いボディを完成しています。
■高剛性ボディ構造図
高剛性ボディ構造図
剛性バランスに優れた、軽量・高剛性ボディ。
曲げ剛性やねじり剛性といった静剛性に加え、フロントとリアの剛性バランスの適正化や各部の結合強度を高めたことにより、動剛性を向上しました。フロントでは、バルクヘッドの閉断面化や、左右のダンパー取り付け部を結合するダッシュボードアッパークロスメンバーの追加により、ハンドリングの応答性を向上。リアでは、テールゲート開口部の閉断面化や、ダンパー取り付け部とミッドクロスメンバーを結合するガセット補強、リアフロアクロスメンバーの追加により、接地感の高い安定した走りと快適な乗り心地を実現しています。また、軽量で強度の高いハイテン材(高張力鋼板)の適用を大幅に拡大したほか、板厚や材質の異なる鋼板をつなぎ合わせ、効率よく強度が得られるテーラードブランク材を適所に採用。剛性を高めながら、ボディ骨格で従来の部材を使用した場合に比べ約31kgの軽量化を達成しています。 数値はHonda測定値
ノイズを徹底的に低減したハイレベルな静粛性。
振動・騒音を発生源で低減したうえで、ボディやシャシー各部の剛性を徹底して高めるなど、エンジンノイズやロードノイズの原因となる振動の室内への伝達を効果的に抑制。さらに、室内に侵入するノイズの遮音・吸音処理を適所に施しました。その結果、不快なノイズがなく、クルマの加速にリニアなエンジン音が心地よい、ハイレベルな静粛性を実現しています。
■エンジンマウント配置図
エンジンマウント配置図
■遮音・吸音材配置図
遮音・吸音材配置図
エンジンまわりの静粛性
2次バランサーを採用するなど、エンジンノイズを発生源で抑制したうえで、エンジンマウントには、エンジン揺動を前後方向で受けるトルクロッド慣性主軸マウントを採用。エンジン側とボディ側の両方にゴムブッシュを持ち、2重防振効果が得られるトルクロッドをエンジンの上下に配置。音になりやすい上下方向の振動を大幅に低減したほか、揺動によるエンジン重心移動を抑制することでリニアなハンドリングにも貢献しています。
キャビンまわりの静粛性
フロアまわりの板合わせ部を平らにし、隙間をなくしたうえで、フロントピラー、センターピラー、リアホイールハウス前方の下部に発泡ウレタンの遮音材を配置することで音の侵入を抑制。またドアでは、ドアトリムシールを2重化したうえで、軽量化のために開けてある穴から侵入する音を、軽量で吸音性能に優れたホールシートで遮音するなど、きめ細かい遮音処理を施しています。そのうえで、室内を囲むように軽量で高性能な吸音材を適切に配置し、静粛性向上と軽量化を高次元で達成しています。さらに、タイヤのトレッドパターンを見直し、ロードノイズ低減に大きく貢献しています。
風切り音の低減
ボンネット後端部やフロントピラー、ドアミラーの形状を適切に設計するとともに、フラットブレードワイパー(フロント)を採用。風をスムーズに後方へ流すことで風切り音を大幅に低減しています。

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