FACT BOOK
CR-V
CR-V 2006.10.12
Performance / Chassis
あらゆるシーンで操る楽しさを味わえる、爽快・快適な乗り味。
Photo:ZX
Photo:ZX
走行安定性、ハンドリング、乗り心地を高次元で両立したシャシー設計。
エンジンやスペアタイヤなどの配置見直しによる低重心化や、ワイドトレッド化、各部の高剛性化に加え、サスペンションジオメトリーを突き詰め、セダンレベルの軽快なハンドリングや優れた乗り心地の高次元での両立を目指しました。フロントまわりは、ステアリングギアボックスを低く配置するとともに取り付け剛性を高め、ダイレクト感のあるステアフィールを獲得。そのうえで、旋回時の対地キャンバー特性を適切に設定することで安定性を高め、フロントのキャスタートレール量の増加により直進性を向上しています。リアまわりでは、リアサスペンションのアッパー/ロアアームのワイドスパン配置により接地点剛性を高め、安定性を向上しました。さらに、フロント、リアともにコンプライアンスブッシュの特性を適正化するなど、大径ワイドタイヤを活かす動きのよい足回りとするとともに、フラットな乗り心地も獲得しています。
マクファーソン・ストラット式サスペンション(フロント) マクファーソン・ストラット式サスペンション(フロント)
スペース効率に優れたマクファーソン・ストラット式サスペンションを採用しました。サイドフォースキャンセルスプリングの採用により、大径ワイドタイヤの採用を可能にするサスペンションスペースのコンパクト化と、優れた乗り心地を両立。スプリングを左右対称巻とすることでステアフィールを向上しました。また、キングピン軸を後方へ傾け、キャスター角を大きく、キャスタートレール量を多く設定。直進性を高めるとともに旋回時のセルフアライニングトルクを強め、安心感を高めています。また、コンプライアンスブッシュの配置および取り付け方向の見直しによるブッシュの低バネレート化や、サスペンションのロングストローク化により、操縦安定性と乗り心地を高次元で両立しました。
リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション(リア) リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション(リア)
低床でフラットなカーゴルームに貢献する、コンパクトなリアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用しました。アーム配置の適正化やハブベアリングのユニット化により、キャンバー剛性を向上し、接地点横剛性を高めたことで応答性や安定性を向上。さらに、スタビライザーを大径化し、ロールフィールも向上しています。また、ナックルのアルミ化によるバネ下重量軽減や、コンプライアンスブッシュの大容量化などにより、乗り心地を向上するとともにロードノイズ低減にも貢献しています。
充分なスリーアングル設定で、オフロードでも高い走破性能を発揮。
185mmの最低地上高に加え、スリーアングルを充分に確保したことで、オフロードや凹凸のある不整地でも高い走破性能を発揮します。 ■最低地上高/スリーアングル
最低地上高/スリーアングル
ボディ下面の整流効果を高め、高速走行時の安定性を向上。
空力に優れたスムーズなボディ形状としたうえで、ボディ下面に効果的に空力パーツを配置。空気抵抗を10%低減するとともに揚力を抑え、優れた高速安定性を発揮します。
数値は従来モデル比
■ボディ下面空力パーツ配置図
ボディ下面空力パーツ配置図
剛性感があり、コントロールしやすいブレーキフィールを実現。
フロントのアンチダイブ角、リアのアンチリフト角をそれぞれ増加し、制動時の車体姿勢を安定化させたうえで、フロント/リアともに大径ディスクブレーキを採用し、さらにフロントにはベンチレーテッドディスクと2ポットキャリパーを組み合わせるなど、優れた制動性能を発揮します。また、マスターシリンダーを小径化するとともに、取り付け剛性の高いタイロッド構造とすることで、軽量化と高剛性化を両立。さらに、最適なブレーキペダルレシオ設定とすることで、剛性感があり、コントロールしやすいブレーキフィールを獲得しています。

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