CR-V - 1995.10

CR-V
CR-V
 
クロカンの機動性


全域で気持ちのよい走りを生むギヤレシオの最適化。
さまざまな路面状況で、気持ちのよい走りを実現するため、ギヤレシオの最適化を図り、1速、2速、3速をクロスレシオ設定としました。PROSMATEC(Type II)と相まって、オフロードでの頼もしい発進・走破性、そしてオンロードでの静かで快適な走行感覚を、高い次元で両立しています。


不整地でのショックを吸収するハイレスポンスダンパー。
荒れた路面でも安定感のあるスムーズな走りを実現するため、CR-Vは、ワイドトレッドを基本としながら、ダンパーにも綿密なチューニングを施しています。低圧ガスを封入したHPV(ホンダ・プログレッシブ・バルブ)やエネルギー吸収効率にすぐれた高密度のバンプストップラバーを採用。微振動はスムーズに吸収しながら大きな振動はしっかり抑え、乗り心地を向上させています。またホイールストロークを長くし、バネレートを低くするとともに、充分なダンピングを設定することで、悪路におけるタイヤ接地性を向上。不整地でも、突き上げ感を低く抑えたスムーズな走りをもたらします。  
ハイレスポンスダンパー断面図
ハイレスポンスダンパー
断面図


充分な3アングルと地上高を確保。
凹凸の激しい路面も余裕をもってクリアできる安心設計。
最低地上高205mm、3アングルもアプローチアングルを31°、ランプブレークオーバーアングルを23°、そしてデパーチャーアングルを29°に設定。荒れた路面でも余裕で走りきる充分なクリアランスを確保しています。同時に1,535mmのワイドなトレッドが、大地をガッシリつかんでいるかのようなすぐれた安定感ももたらしています。クルマの損傷を考慮して、フロントにはアンダーガードパイプを装備しています。


トレッド 3アングル


快適な空間とたくましい走りを両立させる
高剛性モノコックボディ。
広くて快適な空間。そして都市から不整地までストレスなく楽しめる走行性能。そのどちらも高いレベルで必要とするCR-Vだからこそ、ボディに対してきわめて高い剛性を求めました。アンダーフロアは、新設計した高剛性フレームをベースに、クロスメンバーなどで効果的に結合。フロントフレームとリアフレームの間はパイプでつなぎ、結合効率も向上させています。しかもフレームの断面を大型化し、さらに荷重を分散させるためストレート化。エネルギーの入力点である足まわりについても、サスペンションの取り付け点を中心に、随所にサポート材を配しています。リアのダンパー間には、ボディを上下で挾み込むサンドイッチ構造のクロスメンバーを採用。各ピラーについてもスティフナーで補強しています。先進のコンピュータ解析とさまざまなテストを繰り返してつくりあげた高剛性モノコックボディ。センタートンネルのない快適な室内空間とフルフラットフロア、さらにスムーズで安定した走行と、オフロードでのたくましい走りをしっかり支えています。


不意の雪にも安心の走りを生む、
新開発のマッド&スノータイヤ。
オン、オフ、雪、砂、泥などさまざまな路面状況下で、すぐれた走行性能を発揮する205/70R15サイズのマッド&スノータイヤを新開発しました。安心感に満ちた走りが、CR-Vの行動半径を大きく広げます。


寒冷地でも安心の大容量バッテリー。
スキー場などの寒冷地でも大きな安心感を生む大容量バッテリーを搭載しました。さらにACジェネレーターの容量もアップさせています。


ボディサイド
フロア
フロア

ボディサイドまわり   フロアまわり
(1)フロントダンパーサポート (8)フロントフロアフレーム
(2)サイドフレームスティフナー (9)フロントフロアセンター
(3)フロントホイールハウス・アッパーメンバー (10)サンドイッチ構造リアクロスメンバー
(4)フロントピラースティフナー (11)クロスメンバーエンド
(5)センターピラーインナー (12)パフォーマンスロッド
(6)リアダンパースティフナー
(7)リアピラーガセット



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