CR-V - 1995.10

CR-V
CR-V
 
セダンの快適性


スムーズでフラットなトルクを生む
ロング・インテークマニホールド。
新開発2.0L DOHC 16バルブエンジンでは、扱いやすさや静粛性、燃費などを考慮して、実用域での高いトルクの発生と、フラットなトルク特性をもっとも重視。そのため、ポート長、ポート径、ポート形状、チャンバー形状、ボリュームを最適化したロング・インテークマニホールドを採用しました。これにより、吸気脈動の抑制と吸気慣性を最大限に生かし、低・中速回転域でのスムーズで太いトルクと、きわめてフラットなトルクカーブを獲得。しかも最大トルクも19.0kgmと余裕の数値を実現しています。
*ネット値


トルク曲線部
トルク曲線部
 
インテークマニホールド・ポート長〜トルク特性
インテークマニホールド・ポート長〜トルク特性


ロング・インテークマニホールド概念図
ロング・インテークマニホールド概念図


市街地から不整地まで対応するトルク特性。
CR-Vはまず、もっとも頻繁に使う実用エンジン回転域で最大トルクを発生させることを念頭に置きました。そのうえで低速時のトルクフルなたくましさと、高速時のスムーズな加速という両方を可能とする数値を合わせて算出し、最大トルク発生時のエンジン回転数を4,200rpmに設定。この数値を実現するために、綿密な計算を行ないながらチューニングを進めました。具体的にはインテークマニホールドのポート長を370mmに設定。そのうえで効率よくボディに納めるためレイアウトに工夫を施し、この数値を達成しました。低回転時から沸き上がる力強さと、高速走行時の気持ちのよい走行フィールを両立させています。
 
すぐれた取り回しと走破性をもたらす
コンパクトなエンジン。
CR-Vのフィールドは、都市から不整地まで実にさまざまです。そこでエンジンをいかにコンパクトに抑えるか、ということも重要な課題でした。なぜなら、エンジンがコンパクトであれば、取り回しや不整地走行などに関わるボディ設計に対する自由度が大きくなるからです。そのためCR-Vでは主に以下の設計でこれを実現しています。


4連スリーブブロックの採用。
量産車として世界で初めて搭載した4連スリーブブロックによって、エンジンを1.6L並のサイズにとどめています。この結果、ボディに対してエンジンの左右幅を短くすることができ、大きなタイヤの切れ角を達成。狭い路地の走行や車庫入れ時にも、すぐれた取り回しを実現しました。

インテークマニホールドのレイアウト。
スムーズでフラットなトルク特性を得るため、CR-Vのインテークマニホールドには、とくに長いポート長を与えています。そのうえエンジンサイズをコンパクトにするという難題に対して、チャンバー部を高い位置に置くというレイアウトをとりました。1.6L並のエンジンサイズのうえに前後長をさらに短くし、フロント・オーバーハングを大幅に短縮。大きなアプローチアングルを確保することで、不整地でも余裕のクリアランスを獲得しています。

 
タイヤ切れ角
タイヤ切れ角
 
アプローチアングル
アプローチアングル



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