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F1マシンが、より安全で扱いやすいマシンへと進化しているように、 より次元の高い速さを求めるとき、ドライバーがクルマの速さを引き出しやすくなる、 操縦のしやすさ=コントロールクオリティーを高めていくことは重要なテーマとなっていきます。
FF TYPE R史上最速のサーキットラップタイムを実現するにあたり、 クルマ自体の速さを決定づけるダイナミックパフォーマンスを向上させるのはもちろんのこと あわせてコントロールクオリティーを高めて走りのよろこびを追求すると同時に 速さの向上に寄与させていくよう、サーキットで徹底的な走り込みを実施しました。
そのために、2.0L量産自然吸気エンジンとして世界最高水準※のパワーを達成していた DOHC i-VTECエンジンに細部にわたるチューニングを施して吸排気効率を向上。 さらなるパワーを絞り出し、VTECが切り替わる5,800rpm付近でトルクを厚くして コーナーからの立ち上がり加速を鋭くすることを想定し特性を磨き上げました。 加えて、リアガラスを薄板化するなど徹底した軽量化を実施し、 トランスミッションのギアレシオをサーキットの走り込みにより煮詰め インテグラ TYPE R(DC5)対比の重量増がありながら、同等の加速性能を実現しました。
また、ベースとして剛性の高いボディを、 主に取り付け点を強化することで重量増加を最小限に抑えてさらに高剛性化。 シャシーセッティングでは、車高を低くして重心高を下げ、サスペンション剛性を高めて ロール剛性とリアのスタビリティを向上。 コーナー内側の荷重の抜けやすいタイヤを接地させるダンパーセッティング、 18インチのハイパフォーマンスタイヤを専用開発しトータルで鍛え上げることにより、 コーナリングスピードを向上させるとともに、アンダーステアを抑制。 加えてブレーキ性能を大幅に高め、サーキット全域での速さを追求しました。
一方、リアのスタビリティの向上などにより 安心感のあるコーナリングでの挙動と限界域での優れたコントロール性も実現。 あわせて、ステアリング操作に対し、ダイレクトに挙動が反応するコントローラブルな ハンドリング特性と、ステアリング自体の支持剛性を高めクルマとの一体感を追求。 また、フロントバケットシートやステアリングホイールをHonda独自で開発し マルチプレックスメーターの特性を活かしてi-VTEC/REVインジーケーターを装備するなど 安心感に満ちた操縦性で速さを引き出せるコントロールクオリティーを高めました。
これらにより、歴代のFF TYPE R最速のサーキットラップタイムを達成する速さと より高次元のクルマとの一体感を実現。単に速いだけのクルマでは得ることのできない安心感に満ちた 「速さと一体となる」高次元のドライビングプレジャーを獲得しました。
※Honda調べ |
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