Hondaは、クルマの根源的な魅力である走りのよろこびを これからの時代も大切にし続けたいと考えています。 その取り組みのひとつとして、1992年のNSX TYPE Rデビュー以来、 Honda車の走りの象徴的な存在であるTYPE Rを、さらに多くの人に 楽しんでいただきたいと考え、次世代のセダンとして発売した シビックをベースに開発に着手しました。
世界最高峰の舞台で、長年レースに挑み続けてきた Hondaのレーシングテクノロジーとスピリットを注ぎ込み、 圧倒的な速さと高次元のドライビングプレジャーの獲得をめざす。 それがHondaのTYPE R開発の考え方です。
その考え方を継承しながら、より高い次元へと進化させるべく、 「FF TYPE R史上最速」となることはもちろんのこと、 その上でマン-マシン・インターフェイスを磨き上げ、きわめてコントローラブルな、 「速さと一体となる」走りのよろこびを獲得することをめざしました。
その目標に向かい、技術の粋を注ぎ込んでダイナミックパフォーマンスを高め、 サーキットでの徹底した走り込みにより、これ以上ないと思われる一点まで ハンドリングを研ぎ澄ます開発を行いました。 その結果、これまでのFF TYPE Rでは限界を迎えていたコーナリングスピードでも 地を這うように安定し、ドライバーの操作にダイレクトに反応して 驚くほど速く、気持ちよくコーナーをクリアする高次元の走りを実現。 その一体感の向上により、当初の目標を遥かに上回る速さを達成しました。 FF TYPE R史上最も熱く、性能の高いクルマが開発できたと自負しています。 |
開発責任者 假屋 満 |
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假屋 満(かりや みつる) (株)本田技術研究所 主任研究員
1986年(株)本田技術研究所入社 サスペンション設計を経て、 '96年ロゴ、'98年HR-Vのシャシーを担当。 '06年シビックでは開発責任者代行、 '07年シビックでは開発責任者となり、 今回のTYPE Rを手掛ける。 趣味はゴルフ、ドライブ。 | | |