FACT BOOK
CIVIC TYPE R
CIVIC TYPE R 2007.3.29
開発にあたって
Hondaは、クルマの根源的な魅力である走りのよろこびを
これからの時代も大切にし続けたいと考えています。
その取り組みのひとつとして、1992年のNSX TYPE Rデビュー以来、
Honda車の走りの象徴的な存在であるTYPE Rを、さらに多くの人に
楽しんでいただきたいと考え、次世代のセダンとして発売した
シビックをベースに開発に着手しました。

世界最高峰の舞台で、長年レースに挑み続けてきた
Hondaのレーシングテクノロジーとスピリットを注ぎ込み、
圧倒的な速さと高次元のドライビングプレジャーの獲得をめざす。
それがHondaのTYPE R開発の考え方です。

その考え方を継承しながら、より高い次元へと進化させるべく、
「FF TYPE R史上最速」となることはもちろんのこと、
その上でマン-マシン・インターフェイスを磨き上げ、きわめてコントローラブルな、
「速さと一体となる」走りのよろこびを獲得することをめざしました。

その目標に向かい、技術の粋を注ぎ込んでダイナミックパフォーマンスを高め、
サーキットでの徹底した走り込みにより、これ以上ないと思われる一点まで
ハンドリングを研ぎ澄ます開発を行いました。
その結果、これまでのFF TYPE Rでは限界を迎えていたコーナリングスピードでも
地を這うように安定し、ドライバーの操作にダイレクトに反応して
驚くほど速く、気持ちよくコーナーをクリアする高次元の走りを実現。
その一体感の向上により、当初の目標を遥かに上回る速さを達成しました。
FF TYPE R史上最も熱く、性能の高いクルマが開発できたと自負しています。
開発責任者 假屋 満
假屋 満 假屋 満(かりや みつる)
(株)本田技術研究所 主任研究員

1986年(株)本田技術研究所入社
サスペンション設計を経て、
'96年ロゴ、'98年HR-Vのシャシーを担当。
'06年シビックでは開発責任者代行、
'07年シビックでは開発責任者となり、
今回のTYPE Rを手掛ける。
趣味はゴルフ、ドライブ。

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