CIVIC TYPE R - 1997.08

CIVIC
FACT BOOK
CIVIC TYPE R
Controllability

ボディ

トータルとしての大幅な軽量化をめざし、ボディ強化ポイントを厳選。テールゲートの開口部が大きく、剛性アップの難しいハッチバックスタイルのボディを、サーキットの走り込みとレーシングノウハウの投入により強化。ねじり剛性35%アップの高剛性ボディを実現。コントローラビリティの向上に大きく寄与させています。


パフォーマンスロッドを追加、テールゲートまわりを大幅強化

コントローラビリティ向上のベースとなるボディは、限界走行時の剛性感の向上をめざし、過酷な走行条件を設定した北海道テストコースの走行を中心に徹底して強化しました。
ベースモデルの高剛性モノコックボディをもとに、さまざまな部分に補強を施しながら剛性の向上に有効な部分を徹底検証。フロントのストラットタワーバーの板厚を上げ、フロントサイドフレーム前端、リアフレーム後端、リアクロスメンバーのロアアームを左右に結ぶパフォーマンスロッドを追加し、サスペンション取り付け部を強化。さらにテールゲートまわりの板厚をきめ細かくチューニングし、特にリアの剛性を大幅に強化しました。これにより、エキサイティングな走りを実現する高いボディ剛性を獲得しています。


高剛性化とあわせて衝突安全性能も実現
走行性能向上に寄与するボディ剛性アップとともに、万が一の衝突時に、全方位で衝突エネルギーを吸収させ乗員保護を追求した最適クラッシャブル構造を採用しています。正面衝突に対しては、フルラップバリア、アングルバリア、オフセットバリアに対応。効率のよいクラッシャブル構造とし、衝突の際のエネルギーを効果的に吸収できるよう、フロントサイドフレーム、サイドシル、フロアフレームなど基本骨格部材の最適化を図りました。また、側面衝突、後面衝突、ロールオーバーに対しても徹底したテストを行い、キャビンの生存空間を確保する構造としています。

ボディ強化の主なポイント
ボディ強化の主なポイント



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