CIVIC TYPE R - 1997.08

CIVIC
FACT BOOK
CIVIC TYPE R
 
Performance

高回転化への対応技術

エンジンの出力向上に効果的な高回転を実現するために、バルブ系を強化しました。インテーク側のバルブスプリングを楕円断面の2重スプリングとし、バルブ軸径を一部細軸化し傘部をスリム化。軽量化しながら広開角・高リフトに対応する高強度を実現するとともに、高回転域でのバルブ追随性も高めました。
また、コンロッドを軽量化し、回転バランスに優れたフルバランサー8ウエイト仕様のクランクシャフトを採用。高回転化に対応させています。

インテークポート断面概念図
ベースモデル&TYPE R
ベースモデル TYPE R
トルク向上のための吸排気系技術
より多くの混合気を燃焼させ高いトルクを得るために、吸排気系のパフォーマンスを高めています。
吸気系は、バルブシートの開口部を60度から45度へと鋭角化し、バルブのスリム化とあわせて吸気抵抗を低減。排気系は、全体を大径化した上で、エキゾーストパイプの集合部を鋭角化。また、サブチャンバーを追加し、プリチャンバーの大型化で流量をアップ。サイレンサーも内部構造を見直すことで流量アップを図り、よりスムーズな排気を実現。スポーツマインドを高める心地良い重低音のエキゾーストノートもあわせて実現しました。
さらにすべてのポート内段差を、ハンドメイドで一基一基丹念に研磨する工程を設け、吸排気抵抗を一層低減させています。
吸排気系の抵抗低減にあわせ、高い回転域においても、吸気・燃焼・排気を効率良く行えるよう、バルブタイミングとリフト量もチューニングしました。これにより、高回転域のトルクを大きく向上させるとともに、VTEC技術とあわせ低回転域のトルクも充分に確保しました。

エキゾーストシステム概念図
エキゾーストシステム概念図



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