CIVIC - 1995.09


CIVIC
FACT BOOK
CIVIC
 
ワールドワイド・クオリティ


お客様の求めるすべてを“品質”としてとらえ、その完成度でクラスを超えていく。

高価な、特別なクルマにではなく、広く愛されるクルマに最上を求めてこそ、価値がある。
そうすることで、人びとの既成概念を超えられるかもしれない。モノに対する考え方が、変わるかもしれない———
新しいシビックの品質は、ここから生まれました。


ワールドワイドクォリティ

ひと目で
伝わってくる品質

魅力品質

走りを自在にコントロールできる3ステージVTEC+ホンダマルチマチック
 
新しいエンターテイメント、ビルトイン型ホンダ ナビゲーションシステム
 
世界ベストサイズのボディ
 
機能をデザインしたスタイリング
 
気持のよい広さと視界
 

使い込むうちに
満足が深まる品質

一元品質

クラスを超えた静粛性
 
ゆったりと気持のよい居住性
 
充実した収納スペース
 
スムーズなハンドリング
 
すぐれた実走行燃費
 

シビックを選んでよかった
と思える品質

信頼・安心

綿密な安全への配慮
 
環境・資源に対する明快な回答と時代の先取り
 
魅力的なトータル購入価格の設定
 
お客様の満足度を高めるサービス
 

ひと目見て強いインパクトを覚える品質があります。
一方で、使い込むうちに満足を覚える品質があります。
ホンダはこれを、「魅力品質」と「一元品質」と名づけて両面からグローバルな分析を行ない、いずれをも徹底して磨きあげることでクラスを優に超える完成度をめざしました。その基本は、過去の経験からニーズを予測してかかるのではなく、お客様が求めるものすべてが品質であるとの考えに立ち、その視点から、改めて何が優先されるべきかを問い直すことにありました。
当然ながら、いわゆる“このクラスはこれでいい”とする作り手側の概念を一掃することも重要なことでした。
さらにいえば、安全・環境問題への配慮はもちろんのこと、本体だけでなく必要なものも揃えたトータルな購入価格や、お客様の要望をきちんと理解したサービスを通して、「信頼・安心」を獲得していくこともまた、品質であることに変わりはないとの考えも徹底。すなわち、課題として上がってくるすべての品質に高い目標を設定し、しかも、どの国にあってもレベルが一貫されていることをめざしたのでした。もとより世界は、道路事情や生活スタイルが異なり、一日に走る距離も、車の速度も、また乗る人の数も、使われ方も、持ち込まれる小物までが違ってきます。アメリカのように、セキュリティが重要視される国もあるわけです。
これらの要件をベースに、ワールドワイドな視点に立ち、各国から提出された多数のデザインのなかから、世界統一のベストサイズを設定。そのうえで、仕様はそれぞれの国のニーズに合わせてきめ細かに具体化していく方法をとったのでした。
たとえば、道路のわかりにくい日本では、このクラスであっても、ナビゲーションシステムは必要になってくる。しかしながら、これをビルトインさせようと思えば、スペース上ラジオが共存しなくなります。そこで、ナビゲーションのリモコンでラジオも使えるようにすることで従来型ラジオを不要とし、いちばんいい場所にこれらを両立させるなど、積極的な発想をとりいれています。
妥協を排し、最上を求める。かつ、グローバルにベストの品質を求めていく。それが新しいシビックのテーマでした。




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