CIVIC - 1995.09


CIVIC
FACT BOOK
CIVIC
 
ワールドワイド・プロダクト


どの国にあっても変わらぬ高品質を、いち早く世界へ。

世界各国にいる専門分野のスタッフが、ひとつのチームとなって世界をめぐり、各地域のリサーチを徹底。
これをもとに、立案し、練りなおし、やがて得た回答をたずさえて、それぞれの実践の場へ———
こうした繰り返しから、新しいシビックは生まれました。


Worldwide Product
シビック世界12ヵ国の生産拠点


シビック世界12ヵ国の生産拠点



シビックは、世界12ヵ国で生産され、140ヵ国で販売されます。
それだけに、いかに一貫したすぐれた品質のクルマを、世界のお客様へスピーディに届けるか、が重要な課題となりました。当然ながら、将来を見越したクルマづくりや、さまざまな国の使われ方に合致した世界ベストサイズの設定、さらには各国のニーズが最大限に生かされる新しいモノづくりの発想やシステムの開発が強く求められたわけです。
そのために選択した方法は、開発・製造・営業はもちろんのこと、品質管理や調達部門までも加わったスタッフが、仕事を順に送るトス方式を避け、各人がそれぞれの専門分野にとどまることなく、各部門の流れを同時に同次元で把握することでした。すなわち、国やジャンルの異なるスタッフ全員がひとつのクルーとなり、過去の常識で物事を片づけるのではなく、細かなところまでも自分の目で見、自分の耳で聴き、求められていることの本当の意味をさぐる実地調査を繰り返したのでした。
その結果得られた収穫は、きわめて多岐にわたり、従来の定説やヒエラルキーの多くを突き崩すに充分なものでした。たとえば、お客様の“こうしてほしい”の声のなかには、いくつもの意味が含まれており、何もかもがひとつの事柄に結論づけられるものではないこと。逆に、ひとつの解決が同時に複数のことを解決しうること。ここで知り得たすべてのことを、世界共通の尺度で再分析し、独自のデータバンクに蓄積したうえでグローバルなコンセプト・ミーティングを行なうシステムが確立されました。
お客様のニーズの意味するところを知ることから、生産拠点である12ヵ国の製品の精度を共通レベルにまで高めていくことまで。それが今回のシビックで本格的にスタートを切った、ホンダの新しい現地適合化への大きな流れでした。




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