1987●昭和62年 |
 |
|
データよりも人間の感性を重視した車
グランド・シビックが登場 |
|
|
「感性の時代」と呼ばれ、ファッションやアートが大きく花開いた時代。シビックも人間の感性を軸に「性能としての爽快感」をめざし、フルモデルチェンジしました。通称〈グランド・シビック〉。ホンダ独自の発想と先進の技術力を駆使し、感性にフィットする、つまり人間と技術の融合「ヒューマン・フィッティング・テクノロジー」をもとに開発されました。
全車に新開発の4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションや高性能ハイパー16バルブエンジンを搭載した他、数々の新技術を導入しています。
なおバラードのスポーツバージョンとして発売されていたバラードCR-Xは、今回より〈CR-X〉と名称変更し、フルモデルチェンジしました。 |
|
ホンダ独自のパッケージング思想により、曲面基調でしかも一段とロー&ワイドなボディシルエットに進化。
スポーティで未来感あふれるフォルムを形づくりました。 |
〈主な特長〉 シビック3ドア |
|
● |
水冷直列4気筒横置DOHC・ZC型エンジン(Si、Siエクストラ)
総排気量:1,590cc
最大出力:130PS/6,800rpm
最大トルク:14.7kgm/5,700rpm
燃料消費率:22.6km/L(60km/h定地走行テスト値)
高性能ハイパー16バルブエンジン。 |
|
● |
4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション搭載。 |
|
● |
室内に新デザインのラップラウンド・インストルメントパネルを採用。 |
|
● |
フラミンゴ・シートやラウンド・エスケープ・シートバックでスペース効率も向上。 |
|
● |
オープンエア・クルージングに適した電動スモークドガラス・サンルーフ設定。 |
|
|
 |
シビック 3ドア Si |
|
ショートノーズ、低ボンネットを実現したスリムなボディに豊かな居住空間を追求。さらに空力性能までも高めた高性能セダンフォルムです。セダンが本来持つべき機能美と未来感あふれる曲面美を融合させた、若々しい設計になっています。 |
〈主な特長〉 シビック4ドアセダン |
|
● |
水冷直列4気筒横置SOHC・ZC型エンジン(36i)
総排気量:1,590cc
最大出力:120PS/6,300rpm
最大トルク:14.5kgm/5,500rpm
燃料消費率:22.0km/L(60km/h定地走行テスト値)
高性能ハイパー16バルブエンジン。 |
|
● |
4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション搭載。 |
|
● |
リアには揚力を抑え空気の流れをスムーズにする、スポイラー形状のフレッチングテールを採用。 |
|
|
● |
後輪ダブルウイッシュボーン化により大容量(383L)のトランクルームを実現。 |
|
● |
リアシートバックを前に倒すと室内とトランクが直結するトランクスルー・リアシートを採用。 |
|
|
 |
シビック 4ドア RTi |
|
リッチでユーティリティあふれる
〈5ドア・シャトル〉 |
|
シャトルの個性はやはり、独創的なトール&ワイドデザインです。新しい5ドア・シャトルは、外見だけでなく居住性やユーティリティをも重視した新しいセダンフォルム。従来とほぼ同じ全長でありながら、リッチで高質感あふれるビッグスペースを実現しました。 |
〈主な特長〉 シビック5ドア・シャトル |
|
● |
水冷直列4気筒横置SOHC・ZC型エンジン(RTi 4WD)
高性能ハイパー16バルブエンジン。
総排気量:1,590cc
最大出力:120PS/6,300rpm |
|
● |
最大トルク:14.5kgm/5,500rpm
燃料消費率:20.0km/L(60km/h定地走行テスト値) |
|
● |
4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション搭載。 |
|
● |
ワイドな3次元曲面ガラスを採用したフラッシュサーフェス・フロントウィンドウやアクセントとしてのルーフレール。 |
|
|
● |
下見切り構造のテールゲート、フロア自体の低床設計で積み下ろしの効率を向上。 |
|
● |
分割可倒式リアシートで多様に楽しめるフレックスシートを採用。 |
|
|
昭和62年 | 9月23日(3ドア・4ドア)/ |
10月20日(4ドアリアルタイム4WD・5ドア)発売 |
|
(単位:千円) |
ドア |
排気量 |
タイプ |
東京 |
名古屋 |
大阪 |
福岡 |
仙台 |
札幌 |
3 | 1.3L | 23U | 860 | 862 | 866 | 881 | 876 | 894 |
23L | 960 | 962 | 966 | 981 | 976 | 994 |
1.5L | 25R | 1,080 | 1,082 | 1,086 | 1,101 | 1,096 | 1,114 |
25X | 1,220 | 1,222 | 1,226 | 1,241 | 1,236 | 1,254 |
1.6L | Si | 1,430 | 1,432 | 1,436 | 1,451 | 1,446 | 1,464 |
Siエクストラ | 1,525 | 1,527 | 1,531 | 1,546 | 1,541 | 1,559 |
4 | 1.5L | 35U | 980 | 982 | 986 | 1,001 | 996 | 1,014 |
35M | 1,080 | 1,082 | 1,086 | 1,101 | 1,096 | 1,114 |
35X | 1,230 | 1,232 | 1,236 | 1,251 | 1,246 | 1,264 |
35Xエクストラ | 1,315 | 1,317 | 1,321 | 1,336 | 1,331 | 1,349 |
1.6L | 36i | 1,450 | 1,452 | 1,456 | 1,471 | 1,466 | 1,484 |
1.5L | RTX(4WD) | 1,480 | 1,482 | 1,486 | 1,501 | 1,496 | 1,514 |
RTXエクストラ(4WD) | 1,565 | 1,567 | 1,571 | 1,586 | 1,581 | 1,599 |
1.6L | RTi(4WD) | 1,730 | 1,732 | 1,736 | 1,751 | 1,746 | 1,764 |
5 | 1.5L | 55X | 1,230 | 1,232 | 1,236 | 1,251 | 1,246 | 1,264 |
55Xエクストラ | 1,355 | 1,357 | 1,361 | 1,376 | 1,371 | 1,389 |
1.6L | 56i | 1,510 | 1,512 | 1,516 | 1,531 | 1,526 | 1,544 |
1.5L | RTX(4WD) | 1,535 | 1,537 | 1,541 | 1,556 | 1,551 | 1,569 |
RTXエクストラ(4WD) | 1,620 | 1,622 | 1,626 | 1,641 | 1,636 | 1,654 |
1.6L | RTi(4WD) | 1,810 | 1,812 | 1,816 | 1,831 | 1,826 | 1,844 |
1.3L | PRO | 860 | 862 | 866 | 881 | 876 | 894 |
|
|
※注 |
1. |
価格表はマニュアルミッション車。 |
2. |
電子制御ロックアップ機構付4速オートマチックは8万5千円高。 |
3. |
油圧反力感知方式パワーステアリングは4万円高で以下のタイプに設定。
・3ドア23L、25R、25X、Si:4ドア35M:5ドア55X:PRO
(3ドアSi:4ドア35X、35Xエクストラ、36i、RTX4WD、RTX4WDエクストラ、RTi4WD:5ドア55Xエクストラ、56i、RTX4WD、RTX4WDエクストラ、RTi4WDには標準装備。) |
4. |
電動スモークドガラス・サンルーフは8万円高で以下のタイプに設定。
・3ドア25R、25X、Si、Siエクストラ:4ドア35X、35Xエクストラ、36i、RTX4WD、RTX4WDエクストラ、RTi4WD:5ドア55X、55Xエクストラ、56i、RTX4WD、RTX4WDエクストラ、RTi4WD |
 |
シビック 5ドア RTi |
ハイパー16バルブエンジン
(1.5L 16VALVE CV DUAL CARB.) |
高出力・低燃費・軽量・コンパクト。
これらすべての高性能が、ここに実現。
真に人の満足を得るには、メカニズムはいつ、いかなる時も、その要求に応えられる大きなキャパシティを持たなければならない。エンジンならば、まず高出力であることが第一条件といえます。ホンダは次代のパワーソースにセンタープラグ方式と1気筒当たり4バルブ方式を採用することで、SOHCでありながら、まさにこれまでのDOHCに匹敵する高いポテンシャルを実現しました。しかもその上でSOHCとしての効率性も徹底追求。4つのバルブのセンターにレイアウトした点火プラグで最大限の燃焼効率を実現。ハイパワーと同時に、低燃費までももたらした、扱いやすく余裕あふれるエンジンとしました。そして、このエンジンの最大の特徴は、ボア中心上にカムホルダーを配置し、カムシャフトをオフセットすることによりスパークプラグをセンターに設けるという機構で、これまでの常識を打ち破り4バルブ・センタープラグ方式を1本のカムシャフトで実現したきわめてユニークなものです。 |
|
F-1でも採用されている、ダブルウイッシュボーン・サスペンション。特徴としては、まず、サスペンションの重要要素であるアライメント・コントロール・ファクターをそれぞれ独立して最適に設定できること。そして、ダンパー/スプリング・ユニットを車輪の支持に使わずにすむため、フリクションがほとんどなく、ショックの吸収という本来の目的にのみ使えること。これらのメリットを徹底して追求することで、エンジンの誇る性能を最大限に引きだしながら、俊敏でなめらかなハンドリングと安定感ある走り、そして引きしまったフラットな乗り心地を実現しています。 |
|
|
 |
|
|
|