CIVIC - 1992.07

CIVIC
シビック20年の歩み
 
シビックの変遷

1975●昭和50年


シビック乗用車シリーズ全てに新CVCCエンジンを搭載


  51年排出ガス規制適合車〈ニュー・シビックCVCC1200/1500シリーズ〉を発売

ホンダは、シビック・シリーズ全てに新CVCCエンジンを搭載し、51年排出ガス規制に適合した〈ニュー・シビックCVCC1200/1500シリーズ〉を発売しました。
このシリーズは、昭和48年12月に発売以来、すでに10万台の実績をもち、高い信頼を得ているCVCCエンジン・システムに、さらに改良を加えて全面的にシビック・シリーズに適用し、51年排出ガス規制に適合させたものです。
これは、51年排出ガス規制(昭和51年4月)に先行して低公害化し発売したもので、さらに、未対策車の並行生産は行わないことを明らかにしました。
ニューCVCCエンジンは、低公害でありながら低燃費という、社会が求めている2つの大切な条件を満たし、同時に、動力性能においても従来のコンベンショナル・エンジンなみの俊敏なレスポンス、ドライバビリティを備えていることが大きな特長です。
また、CVCC1200エンジンは、従来、一般に困難といわれていた小排気量クラスに初めて登場したもので、より経済的な小型車の低公害化という社会のニーズに応えて誕生させたものです。

〈価格/発売タイプ〉

昭和50年8月21日発売 (単位:千円)
タイプ 地区
東京 名古屋 大阪
シビックCVCC1200 2ドア スタンダード 656 656 658
デラックス 693 693 695
ハイデラックス 727 727 729
GL 751 751 753
シビックCVCC1500 2ドア GTL 794 794 796
RSL 868 868 870
4ドア スタンダード 706 706 708
デラックス 761 761 763
ハイデラックス 802 802 804
GF 827 827 829
1200/1500・3ドアは2ドア車のそれぞれ18,000円高 (1200スタンダードは2ドア仕様のみ)
オートマチック車はすべて36,000円高 (1500RSLはマニュアル仕様のみ)

〈主な特長〉
  ●51年排出ガス規制をクリア。

51年排出ガス規制平均値 CO HC NOx
10
モード
11
モード
10
モード
11
モード
10
モード
11
モード
2.10 60.0 0.25 7.00 0.60 6.00
シビック
CVCC1200
完成検査目標平均値 マニュアル 2.04 49.28 0.23 6.20 0.55 5.33
オートマチック 2.07 52.61 0.21 6.15 0.59 5.42
シビック
CVCC1500
完成検査目標平均値 マニュアル 2.06 54.81 2.23 6.43 0.57 5.60
オートマチック 2.06 56.88 0.22 6.54 0.58 5.75
単位:10モード(g/km)、11モード(g/Test)

  ●コンベンショナル・エンジンに劣らない燃費を実現。

51年規制適合車 トランスミッション 燃費 48年規制適合車 トランスミッション 燃費
シビック
CVCC1200
マニュアル(4速) 22km/L シビック1200 マニュアル(4速) 22km/L
オートマチック 20km/L オートマチック 20km/L
シビック
CVCC1500
マニュアル(4速) 21km/L シビック1500 マニュアル(4速) 20km/L
マニュアル(5速) 22km/L
オートマチック 19km/L オートマチック 18km/L
(燃費:60km/h定地走行テスト値)

シビックCVCC1500・3ドア RSL
シビックCVCC1500・3ドア RSL

シビックCVCC1500・4ドア GF
シビックCVCC1500・4ドア GF

 
コンベンショナル・エンジンなみのドライバビリティを発揮するCVCC水冷直列4気筒横置OHCエンジンを搭載。
〈シビックCVCC1200〉   総排気量:1,238cc
最高出力:63PS/5,500rpm
最大トルク:9.5kgm/3,500rpm
〈シビックCVCC1500〉 総排気量:1,488cc
最高出力:70PS/5,500rpm
最大トルク:10.7kgm/3,000rpm
前後、上下のショックをソフトに吸収するコンプライアンスつきフロントサスペンションを採用。
ライティングスイッチをウィンカーレバーに組み込んだ、扱いやすい集中ライティングスイッチを採用。
ランプとブザーによるチョーク戻し忘れ二重警告装置を採用。
フロントコンビネーションランプを2色化(橙と白)し、被視認性を向上。
前輪にディスクブレーキ採用。
〈シビックCVCC1200〉   前輪:油圧ディスクブレーキ
後輪:油圧リーディングトレーリング
〈シビックCVCC1500〉 前輪:油圧サーボ付ディスクブレーキ
後輪:油圧サーボ付リーディングトレーリング
ブレーキ液減少警告灯を装備。
RSLタイプは、従来のシビック1200RSのスポーティな流れを受け継ぎ5速マニュアルミッション、13インチのワイドタイヤを装備。

シビックCVCC1200・3ドア ハイデラックス
シビックCVCC1200・3ドア ハイデラックス

  〈シビック バン〉の動力性能を向上
装備を充実して発売

50年商用車排出ガス規制をクリアーしている商用車〈シビックバン〉に、燃費を維持しながら出力アップを図り、同時に装備を充実して発売。

〈価格/発売タイプ〉

昭和50年8月21日発売 (単位:千円)
タイプ 地区
東京 名古屋 大阪
シビック バン スタンダード 620 620 622
デラックス 660 660 662
カスタム 715 715 717
※AT車は36,000円高

〈主な特長〉
 
圧縮比、点火時期、バルブタイミングなどの変更により出力、トルクともに向上した水冷直列4気筒OHCエンジンを搭載。


今回 従来
総排気量(cc) 1,488 1,488
最高出力(PS/rpm) 75/5,500 73/5,500
最大トルク(kgm/rpm) 11.0/3,500 10.5/3,500
燃料消費率(km/L) 18 18
※60km/h定地走行テスト値、4速マニュアル車

 
50年商用車排出ガス規制に適合。

シビックバンの排出ガスレベル
完成検査目標平均値 〔 〕内は規制平均値

CO HC NOx
マニュアルミッション
10モード(g/km)
11モード(g/Test)

11.7〔13.0〕
79.1〔100〕

1.62〔2.10〕
10.4〔13.0〕

1.39〔1.80〕
4.94〔15.0〕
オートマチック
10モード(g/km)
11モード(g/Test)

11.9〔13.0〕
76.7〔100〕

1.61〔2.10〕
10.3〔13.0〕

1.51〔1.80〕
6.77〔15.0〕

 
ランプとブザーによるチョーク戻し忘れ二重警告装置を採用。
集中ライティングスイッチ採用。
ブレーキ液減少警告灯を装備。

シビック バン カスタム
シビック バン カスタム




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