CIVIC&CR-X - 1987.09


CIVIC & CR-X
CIVIC&CR-X
ENGINE


ポテンシャルをさらに引きだすために、吸・排気系を徹底してチューニング。
4-2-1-2 スーパーエキゾーストシステム
排気バルブが閉じたとき、ポート内に生じる圧力波により、排気を効率的に行なうことができる排気脈動効果を利用した排気システムを最適なセッティングで選択。4本の排気ポートを2本にし、次に1本に、最後はマフラーで消音した後に再び2本にして拡散するエキゾーストシステムです。パイプの径や長さの膨大な組み合わせの中から最適なセッティングを選択し、パワーアップを達成しました。(シビック3ドア25X〈4AT車を除く〉、Si、Siエクストラ。4ドア36i、RT i 4WD。5ドア56i、RT i 4WD。CR-X 1.5X〈4AT車を除く〉、Si。)


4-2-1-2 スーパーエキゾーストシステム
■4-2-1-2 スーパーエキゾーストシステム


等長インテークマニホールド
シリンダーヘッドのポートに慣性効果と脈動効果を最大限に発揮させる等長インテークマニホールドを採用。さらに、吸気効率を上げるため、導入部をファンネル形状にしました。(PGM-FI仕様)

軽量エキゾーストマニホールド
エキゾーストマニホールドに熱負荷が加わった後の各部の歪み量を測定し、それぞれに最適な肉厚値を算出。性能面でのポテンシャルを確保しながら、軽量化(従来比-18%)を図っています。

※1.6L DOHC16バルブPGM-FIエンジンの場合

ダブル球面ジョイント式排気システム
キャタライザー前、そしてプリチャンバーとサイレンサーの間に、球面ジョイントを採用。優れた振動吸収効果をもたらしています。また、キャタライザーの最適配置と合わせて、低燃費・高出力化をもたらしました。また、直下キャタライザータイプにもダブル球面ジョイントを採用し、振動吸収効果を上げています。
等長インテークマニホールド
等長インテークマニホールド

等長エキゾーストマニホールド
等長エキゾーストマニホールド

小径・高効率キャタライザー(床下タイプ)
触媒担体両端の部材形状を改良し、キャタライザーの外周のみで担体を保持する、端面シールレス構造を採用。従来の排気ガス未通過部分をなくし、触媒能力を有効に活用することで、大幅な高効率化を実現しています。また、キャタライザーの小径化により、位置を300mmフロント側に移動。フロアトンネルを縮小させ、室内の居住性を向上させるとともに、キャタライザー温度特性を改良し、燃費の向上を図っています。

新開発高機能触媒
添加剤を改良することと、高温時の触媒表面積の減少および触媒貴金属の結晶の肥大化を抑えることで、性能の劣化を抑制。浄化特性を大幅に向上させた小型で高機能のキャタライザーを実現しています。

新開発低背圧触媒
高出力エンジンの搭載に対応して、排気抵抗を低減する低背圧触媒を開発。担体素材のコージライトを従来のタイプに対し、よりいっそう微粒子化・緻密化することによって、セル厚(壁厚)を薄くし、単位面積あたりの開口率を大幅にアップ。強度を同等以上に保ちながら、出力の向上を達成しています。(シビック3ドア25X 5速車、Si、Siエクストラ。4ドア36i、RT i4WD。5ドア56i、RT i 4WD。CR-X 1.5X 5速車、Si。)
新開発低背圧触媒:従来タイプ 新開発低背圧触媒:新タイプ
■新開発低背圧触媒
(左:従来タイプ 右:新タイプ)




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