CIVIC&BALLADE - 1983.09

CIVIC & BALLADE
FACT BOOK
CIVIC&BALLADE
12バルブ・クロスフロー新エンジン

優れた吸・排気効率を実現した、4気筒・12バルブ・クロスフロー。
1気筒当り3バルブのユニークなレイアウト。 燃焼効率をさらに向上させた、
新B.C.トーチ型燃焼室。
クロスフロー図

最適な高圧縮比を実現
1300「10.0」
1500「9.2」
1500PGM-FI「8.7」
シリンダーヘッド断面図

新エンジンは、高い吸・排気効率を得るために、ボア径φ74mmの中に吸気バルブφ27mm×2、排気バルブφ32mm×1を設置しました。1気筒当り3バルブという、ホンダならではのユニークな設計です。この吸気系の2バルブ、排気系1バルブの秘密は、流速効果を最大限に利用していることにあります。
つまり、吸気ガスに比べ、排気ガスは温度が高く、ガスの流速が速いため、バルブ1個で吸気能力に見合う4バルブ並の性能を引き出せるからです。4バルブ並の性能を、2バルブ並のコンパクトさで実現しました。ホンダならではの成果です。

■クロスフロー方式
バルブ面積が大きくとれ、燃料室内の流れもスムーズな、吸・排気効果の高い方式です。

B.C.トーチ燃焼室形状と燃焼システムは、全くの新設計。新燃焼室は、B.C.トーチ(Branched ConduitTorch:分岐トーチ)を備えた副燃焼室と、スキッシュ付のペントルーフ型主燃焼室で構成されています。副燃焼と主燃焼室の連絡は主トーチ孔で。主トーチ孔の中間から主燃焼室のスキッシュ部に向けては、B.C.トーチ孔が設置されています。この2つのトーチ孔から強力なトーチ火炎が噴射し、主燃焼室内の混合気は勢いよく着火されます。

希薄な混合気でも安定かつ急速な燃焼が可能になりました。通常では火炎伝播しにくいスキッシュ部も、B.C.トーチ火炎によって完全燃焼の燃焼効率を向上させました。



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