CIVIC - 1979.07


CIVIC

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7 静粛性



新型シビックは、静粛さ、快適さを徹底して追求しました。
風切り音、ロードノイズ、エンジン音など騒音を生み出す3要素を発生源でおさえることと、これらの振動、騒音の室内への影響を軽減させる細かな配慮をしました。


(1)

ボディの静粛性

足回り取付け部の剛性を高め、足回りからの騒音、振動を低くおさえました。

フロア全体を球面にし丸味をもたせた〈球面フロア〉により、フロアの剛性を高め、室内のこもり音を軽減しました。

エンジン音の透過を軽減、静かな室内をもたらす2重構造のトーボード、厚い吸音材と一体成形フロアカーペットの採用。


球面フロア
 
吸音材と一体成形フロアカーペット


(2)

風切り音の軽減

徹底的に追求したボディシール面。

フロント回りの綿密な配慮。

フロントピラーの凸断面形状。

ピラーのドリップエンドのボディ埋込み。

ボディとの段差を減す曲面ドアガラス。

気密性にすぐれた中空ドアシールラバー。

ベンチレーションの排出口をテールゲートの位置に配置、風洩れ音と車外騒音の侵入を防止。
凸断面形状


(3)

足回り、駆動系への配慮

ボディ剛性を高め、2本のトルクロッドと大型ゴムマウントでエンジンの振動、騒音を遮断するサブフレームレスのエンジンマウント。

ドライブシャフトの回転による共振をダイナミックダンパーで吸収。

路面からの振動、騒音が室内に伝わるのを低くおさえた、前後輪のコンプライアンス機構、オフセットスプリング。
足回り、駆動系への配慮

サブフレームレスのエンジンマウント


(4)

こまやかな配慮

スロットルとクラッチのワイヤーは、ラバークッションを介して操作ペダルと連結させエンジンとミッションからの騒音を遮断。

フロアやルーフ、トランクルームに厚い吸音材を敷き外部音を遮断。

サイレンサーの構造を多孔共鳴型に変更、騒音レベルを低減。1500系は、容量のアップも図りました。




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