CIVIC - 1979.07


CIVIC

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5 ボディ



新型シビックは、風洞実験を重ね実用の空力特性を重視した形状としました。そしてゆたかな居住空間を確保しながら、軽量で、高い剛性のボディ構造〈マッスルボディ〉としました。
風切り音をはじめ、静粛性や耐久性向上のための数々の配慮がされています。


(1)

実用空力特性を追求、高速走行時の燃料経済性や静粛性を向上させました。

ボンネット前端部は、斧の刃先のような〈アックスカット〉形状。前面に当る空気の流れを、上方へはね上げ後方へスムーズに逃がします。

ルーフ後端部をはね上げた〈ホップアップルーフ〉形状。車体後部にまつわりつく空気の流れを剥離させ、抗力、揚力を軽減させています。

フロントスカートのエアダム形状、前後輪フェンダー、ドリップ端末処理など、車体の細部にいたるまで空気抵抗の生じにくい設計としました。


アックスカット ホップアップルーフ


(2)

振動、騒音を配慮した、軽量、高剛性のホンダ独自のモノコックボディです。

軽量化をはかりながら剛性を高め、振動、騒音を一段と軽減しました。
・室内前端部床面は2重トーボード構造。
・車体後部はハシゴ型メンバー構造。
・床面の球面形状は、剛性アップと室内こもり音防止貢献。

室内を囲む骨格部(ルーフレール、ピラー、トーボード、サイドシール)は、剛性の高い箱型断面形状。細いピラーで死角が少なく広い視界、明るい室内です。


モノコックボディ 箱型断面形状


(3)

全車種にフルハッチバックを採用。テールゲートは車幅いっぱいに大きく開口します。

フルハッチバック


(4)

防錆対策は、ボディの基本設計から配慮しました。

ボディ塗装は、防錆能力のすぐれたカチオン電着塗装方式を採用。

ボディ各部は、内側や角部などすみずみまで塗装の付きやすい形状とするなど、キメ細かく配慮。




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