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新しいエンジンの場合最初単気筒エンジンで基礎実験を進めるのが常例ですが、CVCCの実験の進め方もまったく同様で一番最初はベンチテストができる条件だけで、研究がはじめられました。
エンジンの排気量は約300cc空冷エンジンでありました。 このエンジンテストで燃料の供給方法、点火方法などについて目安がたちましたので、次は実車テストができるように、その当時市販していたN600の空冷2気筒エンジンをCVCCに改造してテストを進めました。
これにより、CVCCエンジンとして最初の実車テストが行なわれ、、エミッションやドライバビリティを充分評価することができました。 N600のCVCCテストで大体実車テストの自信を得、いよいよ本格的な小型車用として水冷2000ccの直列4気筒エンジンを計画し、車体は現在市販中のシビック(CIVIC)を使用しました。
この2000ccエンジンは量産先行テスト車として台数もかなり作り、ユーザーテストも含めた多項目のテストに向けられました。それ以後は2300ccとか、もっと大きいV8などにもCVCCの適用を行ない、それぞれ皆、所期の結果が得られています。このようにこれら一連のテストを通じて、小排気量より大排気量のエンジンまでCVCCが、広い適応性を持っていることが確認されております。
開発の過程で得られた燃料経済性に関するデータは下表の通りです。 |
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燃料消費量に関するデータ(マイル/ガロン) |
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排気ガステスト 時の慣性重量 (ポンド) |
従来エンジン |
CVCC |
2000 |
73年型車の平均 |
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25.5 |
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1.6Lの場合 |
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25.9 |
2.0Lの場合 |
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24.5 |
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2500 |
72年ベガ |
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17.2 |
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CVCCベガ |
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18.9 |
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3000 |
73年平均 |
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16.2 |
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2.0L |
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20.5 |
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4500 |
73年平均 |
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10.1 |
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CVCC350CID |
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11.0 |
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5000 |
73年平均 |
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9.4 |
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CVCC350CID |
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10.9 |
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