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CVCCエンジンについて、各方面から高い評価とご支援を戴いておりますが、とりわけ昭和47年12月に米国の環境保護庁(EPA)からの要請で3台のCVCC車(3台の中1台は50,000マイル走行終了車)を提出、EPAの手でテストした結果、 |
(1) |
3台のHonda CVCC車は皆繰り返し1975年規制レベルに適合した。 |
(2) |
このエンジンに関し燃料消費およびドライバビリティに重大な問題はないようにおもう。 |
(3) |
微粒子の排出および煙の問題もない。 |
(4) |
アルデヒドの排出問題もない。 |
(5) |
CVCCは今までEPAでテストした後処理なしのいかなるガソリンエンジンよりも低いレベルに達している。 |
以上が昭和48年2月EPAより報告された結論の内容でありました。 また同じく本年2月米国科学アカデミー(NAS:National Academy of Sciences)は議会およびEPAにあてた報告書の中で、 |
(1) |
Hondaのシステムは今日もっとも進歩した層状給気エンジンであり、エンジンだけでの排出物がもっとも低い。 |
(2) |
EGRとか後処理なしで1975年の規制値に適合する。 |
(3) |
Hondaは1974年モデルとして国内に、1975年に米国内にこの型式の車を生産する計画をしている。もしほかのメーカーが1976年にこのシステムを量産するためには、1973年の中ごろまでに次の各項を実施する必要がある。 |
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Hondaから技術導入する |
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生産設計の決定 |
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シリンダーヘッド、マニホールド、キャブレターに対する新しいトランスファーラインについての決定と発注 |
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カムシャフト量産ラインの設計 |
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このようにEPAならびにNASはHondaのCVCCエンジンシステムが、EGR装置や触媒などの後処理装置なしで1975年レベルをクリヤすることを高く評価しています。さらにCVCCシステムがもっとも量産化が早く、もし他社が量産しようとするならと具体的アクションまで指摘しております。
公害問題はHonda一社だけではなく、世界の自動車メーカーの問題であり、これらのメーカーがいち早く対策をとってはじめて効果が現われます。したがって対策技術内容が複雑で応用の効かない技術では用をなさないのです。 その点CVCCエンジンシステムは、小型から大型までどの機種にも適用可能であり、かつできるだけ既存の技術が応用できるよう考えてありますので、公害対策の実施においてもっとも早くかつ高い信頼性をもって対処できるものと考えます。 |
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